井上ひさしと141人の仲間たちの作文教室 (新潮文庫)/井上 ひさし
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司馬遼太郎さんは「思う」を漢字で書きません。





表記の仕方でも、中国生まれのことばであれば漢字で書くとか、

「持つ」というのは大和ことばだから、

開いちゃって平仮名で「もつ」としようとか、

厳密さを心がける方がいます。



司馬遼太郎さんは「思う」を漢字で書きませんでしょう。



このことについてわたし、一度、司馬さんにお聞きしたら、



≪おもう≫というのは、どう考えてみても、大和ことばなんだよ。

 これを漢字で書くのはおかしい。

 それで平仮名にひらいているんですよ」



というお答えでした。





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古今和歌集のことば と重ねると、なおのこと、

「ひらがな」というものを、大切に使いたくなります。



「平仮名にひらく」という表現も、なんだか面白いです。



「言葉に込められた心をひらく」みたいな印象で。





言葉を大切に、

そして、こころを丁寧に見つめていきたい、

そんな医者になりたいとおもいました。







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