竜馬がゆく〈1〉 (文春文庫)/司馬 遼太郎
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 淫蕩



「おれはずぼら者で仕様のない男だが、

 一番肝腎なたった一つの事だけは

 痩せようが枯れようが我慢する修行を心掛けてきた。


 それがなければおれは骨なしのくらげのような男で、

 たれにも相手にされなくなるばかりか、

 一番こわいことは、自分が自分に愛想をつかすようになる。


 おれはもともと、そんな危険性のある男だ」


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自分で自分が信じられなくなったら、

なにもできないし、


人を相手にすることも、きっとできない。


かといって、完璧な人間にもなれないわけで。



一番肝腎な、これだけは譲れない、

そういうものを、まずは見つけたいところです。



そして、それを軸として、

医者として、人間として、真っ直ぐに生きていきたい。










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