- 自殺について 他四篇 (岩波文庫)/ショウペンハウエル
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3
重苦しい恐ろしい夢の中で
不安が最高潮に達したその瞬間に、
他ならぬこの不安それ自身が我々を目覚めさせてくれる、
――かくして夜の かの一切の魑魅魍魎は退散する。
それと同じことが人生の夢の中でも起こるのである、
――不安の最高潮が我々にこの夢を破ることを強いる時に。
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これは、芥川龍之介のいう、「唯ぼんやりとした不安」と、
無関係ではないと思います。
「希死念慮」というのも、こういう感じでしょうか。
死の不安に耐えられなくて、
その不安から逃れようとして、自ら命を絶ってしまう。
将来に希望が持てなくて、
将来を丸ごと捨ててしまう。
はたしてそれで、本当に解放されたと言えるのか。。。
不安の源である、死へ突っ込んで、
ラクになれるとはとても思えない。
一つ言えることは、
全てを投げ出したくなるほど、
この不安は耐えがたい、ということでしょう。