著者は、複数のメディアで年間500冊の書評を執筆している書評家・作家です。その著者が、書評を前提とした本の読み方や書き方を中心に、関連スキルをまとめた書籍です。
特に「トラッド書評」※1に変わる「ネオ書評」の書き方、考え方は参考になりました。ネオ書評とは、ウェブメディアを媒体とした情報系サイトへの掲載を目的とした、書評の書き方を指しています。
※1
トラディショナル(traditional)の略。「伝統的」「従来型」の意味。
キーワードは、「情報提供」と「共感」です。
書評を通じてその内容を伝えようという時には、その本のどこかをクローズアップし、その部分について書くようにしている。多くを盛り込もうとするほど焦点は、ぼやけていくと述べています。
書評家としての視点
1、読者は、何に興味を持っていて、何を知りたいのか
2、読者が知りたがっていて、でも知らない事は何か
3、多くの読者はどのようなことで悩んでいるか
4、どのような情報に、それらを解決する力があるか
5、そのトピックに対し、個人的に関心を持てるか
6、そのトピックに共感し、多くの人に広めたいと思うか
必要なところだけを要約するポイント
1、誰に向けるのか、ターゲットを明確にする
2、そのターゲットが求めているニーズを見極める
3、書籍の目次をチェックし、ニーズに合う部分を探し出す
4、その部分を、どう伝えるべきかを具体的に考える
5、わかりやすさを意識しながら、その部分を簡潔にまとめる
6、書き終えた後で推敲し、問題があれば修正する
次回の書籍紹介は、こちらの内容を踏まえて書いてみたいと考えています。しかし、書評をするために読んでいるわけではないため、私なりの読み方を続けます。