本書は、内臓脂肪が引き起こす問題と最速で落とす方法について、研究から得られた知識をもとに、わかりやすく解説されている書籍です。
内臓脂肪をどのように落とすのか?
1、大原則は、「脂肪の摂取」を抑える
2、「炭水化物を多く摂ると脂肪が減りにくくなる」から、取り過ぎない
3、有酸素運動を実施する※1
毎日、食事からの摂取カロリーを、110kcal減らし、運動で90kcal消費する。合計1日200kcal減らす。毎日200kcal減らす生活を10ヵ月間続けると、「内臓脂肪が約8.6kg取れて、腹囲が約8.6cm小さくなります。」
内臓脂肪は、「腸間膜に付く」脂肪です。皮膚のすぐ下にたまる皮下脂肪とは、別物です。脂肪細胞が作る物質(生理性物質)は、「100種類以上」あり、良い物質と悪い物質があるようです。「内臓脂肪が増えると悪い物質の合成が高まって、良い物質の合成が下がる」ことがわかっている、と書かれています。悪い物質の分泌により、「血圧を上げ、血糖値を上げ、動脈硬化を進行させ、血管の中で血を固まらせて脳梗塞や心筋梗塞を招く」恐れが高くなります。また、脂肪肝や糖尿病、認知症、便秘、頻尿、逆流性食道炎、腰痛の原因になることも解説されています。
コレステロール※2の合成を促す成分として、飽和脂肪酸があります。飽和脂肪酸は、肉の脂や牛乳、乳製品、スナック菓子、チョコレート、インスタント麺などに含まれています。コレステロール値が高い食品(卵、魚の卵、イカ、桜エビなど)よりも、飽和脂肪酸の多い食品の摂取を減らすことが大切とのことです。
食べるものを選択し、腹八分目にし、運動をする。昔から、よく言われるセリフですが、実行することが何よりも大切です。私の場合、食事内容は気にしている(だけ⁈)ため、まずは、1日の歩数を今よりも「3,000歩増やす」(約30分歩く)ことから、始めたいと思います。
※1
e-ヘルスネット:内臓脂肪減少のための運動
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-05-002.html
※2
e-ヘルスネット:コレステロール
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/dictionary/food/ye-012.html