本書は、「豊かさ」を考える入門書的古典ともいえる一冊なのではないでしょうか。
本書では、なぜ日本は「経済大国なのに私たちが豊かではないのだろうか」、「私たちが、ほんとうに豊かな人生を生き、豊かな社会を子供たちに遺すにはどうしたらいいのだろうか」ということを、明らかにしようとしています。
労働や住宅、環境、社会保障、社会的共通資本、教育、の「貧しさ」に焦点を当て豊かさを探ります。そして、経済学や物理学、生態学、公衆衛生学の観点から「豊かさ」が論じられています。最終章にあたる第6章が総論となり、その他が各論となっています。
豊かさとは、創造的で自由な生き方ができることであり、それを最大限に可能にする政治や社会、環境がもたらすと考えられます。
豊かな人生を享受するためにできること
1、SDGsに関わる自分の興味ある活動に携る※1
2、共同体に意見や行動で改善を働きかける
豊かな人生や豊かな社会をつくっていくためには、それぞれの人が考え、行動する以外にないのではないでしょうか。
※1
SDGs(持続可能な開発目標)
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/