著者が投資家として成功できた要因は何か?
「時代の変化を見極める」ことができたからだと述べています。どのような時に変化が起きるのか。どのようなところに変化が起きるのか。
本書では、「変化」という言葉が繰り返し使われています。「変化を受け入れ適応するものは、この世界で成功を収め、幸福に生きることができる」「変わりゆく世界の中で、自分の強みや弱み、興味、関心がわかると、成功はより確かなものになっていく」などの文章は示唆に富んでいます。
内容としては、日本が抱える根本的な問題を指摘しつつ、解決策を示しています。そして、個人として人生を成功させるための考え方と投資に対する考え方が具体的に書かれていました。
日本が抱える課題
日本は素晴らしい観光地や豊かな文化、伝統、世界最高のインフラを有している国です。しかし、出生率が低いことや国民年齢の中央値が高いこと、長年にわたる巨額の財政赤字といった問題を著者は指摘しています。
女性の活躍を推進する仕組みや少子化を防ぐための取り組みをするために「移民」受け入れをすること。外貨獲得の手段として「メイド・イン・ジャパン」から「メイド・バイ・ジャパン」への変化を提示しています。
その他、人生にとっての「9つの成功法則」や投資に対する心構えや投資術などのアドバイスが分かりやすい言葉で書かれています。
コロナ禍において、「変化」という言葉は特に心に響くキーワードでした。