前回の整備でDR-Zのスイングアームを外そうと思いましたがピボットシャフトが固着して抜けませんでした。
新たに作戦を練って再チャレンジしてみます。
ここのシャフトが抜けなくなるのはDR-Zに限らず、良くあるみたいで大きなハンマーでぶっ叩くというのが基本的な対処法らしいです。
もっとも、固着しないように定期的にグリスアップするのが望ましいのはいうまでもありません。
私のDR-Zは15年間外してませんので、錆びて固着しているのでしょう。ただ、普段乗っていて長期不動車というわけではないので、それほど酷いことにはなっていないだろうという希望的観測を持っています。
作業の数時間前にスイングアームのピボットシャフト周辺にラスペネなどの浸透潤滑油を差しておきます。
ホームセンターなどで次の材料を用意します。
・M8全ネジ棒を350mm程度にカットしたもの。
・M8ロングナット50mm
・M8ワッシャー
・M8ナット
・1kg以上の重いハンマー
これを次のようにセットします。
ワッシャーを入れ忘れないように注意してください。ピボットシャフトのネジ部を保護してくれます。
※注意!この写真は作業後に撮影したのでナットを外してません。
反対側はこんな感じ。
別に全ネジ棒を固定する必要はないけど、一人でやる場合は固定しておいたほうが棒が動かないので楽だと思います。
この状態で重いハンマーで強くたたいてください。
普通の金づちじゃダメです。自分は1.3kgのを使いました。
これで少し動くと思います。
シャフトが動いたらワッシャを取ります。
ロングナットはピボットシャフトより細いので穴を通ることができます。
※ハンマーで叩いた側は頭が変形していて穴を通らない可能性がありますので、穴を通すのは変形していない方を使ってください。
この状態でシャフトを打ちます。長さが足りなくなったらナットの位置を調整して使います。
安価なホームセンターの材料で無事にスイングアームを外すことができました。
※普通のナットはロングナットを固定したいときにダブルナットにするのに使います。ネジ部をプライヤーなどで掴むとネジ山が壊れてしまします。
抜いたピボットシャフトは錆びてクレーターのように凸凹になっていました。シャフトは後日新品に交換します。ただ、スイングアーム内側に入っているカラーは部品が出ませんでしたので錆を取って再利用します。ベアリングにはグリスをたっぷり塗って組付けしました。
なお、スイングアームASSYはまだ部品がありまして約6万円でした。
しかし、スイングアームの養生が不完全でしたので、チェーンで傷だらけになってしましました。傷を付けたくない方はスイングアームにテープを巻くなどして養生しておきましょう!