トンネルの出口を見つけ、希望を見いだすのは難しいことです。
でも、人はいつだって気持ちを奮い立たせて、苦境を抜け出す方法を見いだしてきました。
不況もそうだし、こじれた人間関係もそうです。
困難な状況だってそうです。
方法は簡単です。
自尊心を高めればよいのです。
自尊心を高めることが、素晴らしい人生への第一歩です。
私が人生で大きな影響を受けた本の中に、マクスウェル・マルツ博士の『幸福への挑戦――サイコ・サイバネティクス』という本があります。
私は、博士の教えを、患者だけでなく、自分自身にも応用してきました。
自分にとっても患者にとっても、非常に大きな成果がありました。
私は“答え”を探す中で、『サイコ・サイバネティクス』という名著を手に入れました。
本はボロボロで、あちこちに線が引いてありました。
整形外科医のマクスウェル・マルツ博士が1960年に書いた本です。
私は、この本を読んで、博士の理論を実践しました。
『サイコ・サイバネティクス』は素晴らしい本です。
口コミだけで3000万部も売れたのですから、いかに、すごい本か分かるでしょう。
マルツ博士は、この本が売れたため、非常に有名になりました。
以前は“外面の傷”を治療していましたが、“内面の傷”も治してくれると評判になったのです。
マルツ博士は、整形外科医の仕事を始めた頃、あることに気付きました。
そのひとつが、博士が顔に美容整形手術を施しても、何も変わっていないと主張する患者がいるということです。
マルツ博士は、どうして患者がそんなことを言うのか、知りたいと思いました。
そこで、患者に証拠として“ビフォーアフターの写真”を見せ、外見が変わったことを認識してもらいました。
そして、さらに、“でも、印象は変わりませんね”と言ってみました。
こうしてマルツ博士は、答えを探すようになりました。
催眠術からドイツのミサイル技術(当時は他国よりはるかに進んでいました)まで、あらゆることを学びました。
そしてある答えに行き着きました。
心の中で自分自身をどう認識しているかによって、“外面”が決まるということです。
マルツ博士は、これを自己イメージと名付けました。
博士によれば、“内面的な”人格が、外面的な人格を形成していくのだそうです。
さらに、博士は、人は自己イメージを超えることはできないとも言っています。
“外面的に”一時的に成功を収めたとしても、内面的な自分が“外面的な”自分と対等でなかったら、自分で分相応だと思っているところに、文字通り、落ちていくでしょう。
自尊心の高い人は、どんな状況にあっても、くじけず、状況を自分に有利な方に進めていくことができます。
まずは、自尊心とは何か、自尊心を高めるにはどうすればよいかを、理解することが大事です。
そうすれば、もっと幸せになって、自信や魅力がアップします。
新たな人生へと踏み出すことができるのです。
自尊心について理解したい人のために説明しましょう。
自尊心とは、内面をコントロールする司令塔です。
自尊心を強く持つということは、色々な出来事や状況を、どう捉えるか、しっかりと決めておくということです。
何かが起きてから、いつものように受け止めるのではありません。
第2に、自尊心の高い人は、失敗から学ぶ方法をよく知っています。
失敗しても、すぐに学んで修正できると分かっているので、自信に満ちているのです。
第3に、自尊心の高い人は、周囲の環境に関係なく、幸せを見つける方法を知っています。
思い通りに行かなくても、幸せになれるのです。
第4に、自尊心の高い人は、はっきりした目標を持っています。
周りの援助を当てにすることはありませんが、柔軟に周りの声に耳を貸すことができます。
第5に、自尊心の高い人は、理由付けがとても上手です。
何か気に入らないことが起きても、自分は負け組だから、とか、人生に見放されている、などとは言いません。
“ちょっとトラブルがあったけど、何とかなる”と言うだけです。
最後に、今日の言葉を皆さんに紹介したいと思います。
“幸せになりたかったら、目標を決めなさい。
思考を操り、エネルギーを解き放ち、希望を奮い立たせるような目標を定めるのです”――アンドリュー・カーネギー
筆者:ドミニク・ナイト
詳しく知りたい方は、以下のサイトをご覧ください。
http://www.dominicknight.co.uk
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