私の周りの人たちは、宇宙の起源についてどう思っているのでしょう。
私自身は天地創造説を信じています。
自然に発生し、数十億年以上にわたって進化してきたとするには、宇宙は複雑で美し過ぎます。
だから、宇宙は神の手で造られたのだと思います。
宇宙の起源について、どの説を信じるかより、もっと大切なことがあります。
宇宙の起源についてどう考えるかが、私たちの、地球や地球民への接し方に、影響を与えているということです。
宇宙は有限で、始まりと終わりがあり、天国も地獄も存在しないと固く信じている人がいます。
こうした思考体系は、現世で敵意や対立を生み出しており、そこが問題といえます。
どっちみち世界が業火で焼き尽くされるなら、エコな生活に励む必要がありますか?
現世で過ごす時間はわずかなもので、残りの時間は永遠に来世で過ごすとしたら、わざわざ現世で何かを成し遂げることもないでしょう。
現世で何かを達成しても、現世では喜びを得られるかもしれませんが、素晴らしい来世が約束されるわけではありませんから。
一方、宇宙の存在は永遠で、命あるものは生まれ変わり、全てのエネルギーは一つであると信じている人もいます。
そういう人たちは、地球や地球民に、ありったけの思いやりと敬意をもって接しようとするはずです。
人々は、どのようにして宇宙が誕生したのかについて議論します。
どちらの説が正しくて、どちらが間違っているかという議論はよく耳にしますが、それぞれの説がどんな意味を持つかについて議論する人は、そう多くありません。
宇宙については、まだ分かっていないこともあります。
私たちは宇宙について、あまりよく理解していないので、今はまだ宇宙について語る時ではないような気もします。
宇宙が存在しているのは分かっているし、宇宙が膨張していることも知っています。
宇宙が膨張すれば、混雑が緩和されるかもしれません。
でも、はっきり分からないこともたくさんあります。
もちろん、ビッグバン理論はもっともな理論だし、皆さんは納得しているかもしれません。
でも私は、ビッグバンによって宇宙の全てが創造されたわけではないという意見に賛成です。
ビッグバン以前に、何か他の要因があったはずです。
それが引き金となって、宇宙が生まれたに違いありません。
少なくとも私はそう思います。
とは言っても、やはり、はっきり言い切れるわけではありません。
宇宙の始まりを目撃した人はいないし、宇宙の始まりを示す証拠もないのですから。
客観的に観察していた人がいない以上、確かなことを知るすべはありません。