今年のプロ野球は、セ・パ交流戦も後半に差し掛かっているが、ここまでのパ・リーグの投手陣が凄い投球を見せている。
先日は日本ハムの投手陣が対セ・リーグのチームに10試合で8完封と凄い記録を残したし、また、セ・リーグの広島が、対パ・リーグのチームに対して50イニング連続無得点という不名誉なセ・リーグ記録を更新させられてしまった。
ここまでの個人の防御率でも、セ・リーグの4人に対して、パ・リーグは12人の投手が1点台を記録するなど、その凄さが際立っている。
そんな中で、一際目立っているのは、ここ3試合連続完封、44イニング連続無失点で、現在8勝1敗防御率1.42の成績を残す、日本ハムのダルビッシュ投手だ。
今年の彼の投球を見ると、対パ・リーグ、セ・リーグ関係なしに、この成績は当然とも言えるのだが、しかしそれにしても凄い。
怪我さえなければ今年は20勝はできるのではないだろうか。
プライベートでは昨年から離婚問題があり、今年はその影響もでるのではないかという不安があったが
その鬱憤を晴らすべく、どうやら今年は近年では一番の投球をしていると思う。
今年のような投球なら、メジャーリーグでも十分通用するだろう。
所属する日本ハム及び日本プロ野球界にとって、彼の流出は痛いであろうが、しかし、彼のような逸材は、もっとレベルの高いところで活躍してもらうのが相応しいのではないかと思える。
彼の活躍は必ず日本人の心を勇気付けてくれるものとなるだろう。
本人の中にもメジーリーグ思考があるようであるが、もし今オフにでもメジャーへ挑戦を希望するようなら、一野球ファンとしては、快く送り出してあげたいと思う。
アメリカで強打者を牛耳る彼の姿を見てみたいものだ。
さて、もう一人今年素晴らしい投球を見せてくれているのが、楽天のマー君こと、田中将大投手だ。
彼もここまでチームが不調の中、5勝2敗防御率1.33という好成績を残している。
彼の今年の投球も近年以上の素晴らしいものだ。
今年は、東日本大震災の被災地仙台を本拠地とするチームに所属する選手として、被災者に元気を与えるために頑張られねばという気迫も感じられるし、また、高校時代からのライバルである日本ハムの佑ちゃんこと、斉藤佑樹投手のプロ入りも刺激となっている筈だ。
今や彼も先のダルビッシュ投手と並び、日本のプロ野球界を代表するエースとなったと言えるだろう。
日本ハムのように、チームの成績が向上していけば、彼も今年は20勝に近い成績を上げられると思う。
大いに楽しみである。
他にも西武の涌井投手、ソフトバンクの杉内投手などの好投手揃いのパ・リーグ、彼らの快投に目が離せそうにない今年のプロ野球界である。