正月三が日は時代劇三昧だった。その中からいつくかピックアップすると・・・
まずは昭和54年以来、毎年1月2日に放送しているテレビ東京の新春ワイド時代劇『忠臣蔵・瑤泉院の陰謀』だ。今年は吉良邸討ち入りの首謀者は、浅野内匠頭未亡人・瑤泉院だった!という湯川裕光の大作『瑤泉院 忠臣蔵の首謀者・浅野阿久利』が原作だった。
瑤泉院を稲森いずみ、大石内蔵助を北大路欣也、浅野内匠頭を高島政伸、吉良上野介を江守徹が演じていたが、30年近くに渡ってこのように毎年時代劇を放送している姿勢には好感を持てる。長すぎる!という問題点もあるだろうが、時代劇好きにとってはたまらない。扱う題材にも苦労するだろうが、テレビ東京にはこのままこの姿勢を貫いて欲しいものだ。来年はまだ発表されていないようだが、是非とも上杉鷹山を扱って欲しい。
そして1月3日にフジテレビで放送された新春ドラマスペシャル『明智光秀~神に愛されなかった男~』だ。明智光秀に唐沢寿明、木下藤吉郎に柳葉敏郎、織田信長に上川隆也がキャスティングされていたが、上川はNHK大河ドラマで山内一豊を演じた後だっただけに、一豊の印象が強く残った。いくら信長を演じているとはいえ、しゃべり方がまだ山内一豊なのだ。演じる俳優がいないという問題点があるのだろうが、もっとひとつの役を大切にして欲しいと思う。