キングオブプリズム

 

歌や男性アイドルをテーマにした

創作作品といえば

「うたの☆プリンスさまっ♪」だろうか……、

でも例として挙げるには

少し古いのだろうか……

などと考えていたところ、ありましたよ!

直近で話題になっているコンテンツが!

その名も「キングオブプリズム」です。


私の拙い文章力ではご説明できないので、

こちらの秀逸なサイト記事をご覧いただき、

全貌を把握してください。

登場人物がほぼ男だけだったり、

やたらと裸になったりと、

女の欲望に忠実に作られているところ、

私は大好きですよ。

中でも「応援上映」という儀式は

狂気の極みです。
これは映画館のスクリーンの中で

歌い踊るキャラクターに対して、

実在アイドルのコンサートと同じように

声援を送ったり、ペンライトを振ったりして

「応援」することを指します。
言っておきますが、こちらの歓声や姿は

画面の中の彼らには届かないんですよ?
こちらの声は画面の向こうには届かないし、

こちらの姿も見えないし、というか
そもそも彼らは実在していないんですよ?
はっきりいって

この「応援」は無意味なんです。

何故なら受け取る人が

そもそも「不在」だからです。
この応援上映はまさに

究極の自己満足なわけですが、

自己満足以上にこの世に楽しいこと

・幸せなことがあるでしょうか。

自分が楽しむために、映画館に行って、

居はしない相手のために

必死にペンライトを振る……

それの何が悪いんですかね?

自分のために映画館に来たのだから、

その自分が楽しいなら

それで万々歳じゃないですか。

目的は充分果たされているんですよ。

大体、「誰かのために……」

なんて思っていても

それらは所詮自己満足でしかありません。

誰かのためを思って自分がした行為も

本当にその「誰か」のためになっているのか

・役に立っているのかは誰にも

確かめようがない、

証明しようがないからです。

そういう意味では

私たちの起こす行動すべてが

自己満足といっても過言ではありません。


「現実のアイドルにハマるならまだしも、

二次元の、架空のキャラに大金を

つぎ込むなんてバカらしい」

という意見もありますが、
そもそも応援する対象(アイドル)が

実在していようがいなかろうが、

一生その人と会えないなら同じことです

(コンサートや握手会は

「会う」に含まないものとする)。

実在していたとしても、

私が応援している〇〇くんは、

私の幻想が投影された〇〇くん

でしかないので、

「私の好きな〇〇くん」は私の脳内にしか

存在していないのです。

だったら、「実在するアイドル」か

「架空のアイドルキャラ」かどっちでも

自分が楽しい方を

選べばいいんじゃないですかね。
架空のアイドルキャラは解散もしませんし、

スキャンダルも巻き起こしません。

彼女とのお泊り現場が週刊誌に

スクープされることもありませんし、

未成年なのにキャバクラに

行って豪遊している……

なんてこともないのです。
ただ、好きなキャラが物語上の中で

死ぬこともありますが、そのときは

その彼が生きている世界線を

自分の中で作って

引き続き楽しめばいいだけです。

実在していようがいなかろうが、

アイドルを「応援」することは

楽しいことなのです。

それが間違っていると言いたいなら、

それ以外の楽しさを貴方が、

彼女らに提供してあげてください。

それが出来ないなら

放っておいてあげてください。

人は誰でも「自分のためだけの遊園地」が

心の中に必要なのですから。