第一回

1990年代後半~

「ジャニーズ以外」のパイオニア

ライジング・プロ

 

ジャニーさんが支配?していた

日本の男性アイドル業界に

初めて風穴を開けたと

言えるのが

「沖縄アクターズスクール」卒業生

を多く抱える

「ライジング・プロダクション

(旧:ビジョンファクトリー)」である。

 

90年代後半の音楽シーンは

SPEEDDA PUMPMAX

・安室奈美恵など

沖縄アクターズスクール出身の

アイドルが席巻していた。

沖縄の人々は彫りが深く

顔立ちが整っているうえに、

歌や踊りが大好きな県民性。

そこに芸能ビジネスの

チャンスを見出した

マキノ正幸氏には

よほどの才覚があったのだろう。

「金の卵」である卒業生たちを

一手に引き受けた

ライジング(と各レコード会社)は、

これまでの王道アイドルとは

違うストリート感・

ブラックミュージック色を

武器に新たな需要を

掘り当てたのである。

 

 

 

DA PUMP1997年デビュー

無骨な男らしさと素朴さの混在

DA PUMP

左から、KEN、SHINOBU、

ISSA、YUKINARI

 

日本の女性は「優男」が

好きだ(と思う)。

女の子のような線の細い

顔立ちの、体毛の薄そうな男子に、

女性はキャーキャー言うものだろう。

しかしどうでしょう。

DA PUMPの彼らを見てほしい。

浅黒い肌と

男性ホルモンの強そうな

(↑褒め言葉です)顔立ち。

女友達に

「今、すごくキテる

アイドルグループがあって~~。

コンサート一緒に行こう?」と

誘われたあなた。

「カボチャパンツが似合う

王子様みたいな男子」を

期待していたのに、

DAPUMPの彼らが舞台に

出て来たら絶句てしまいますね。

しかし次の瞬間あなたは

心の中でこう思うかもしれません。

「これはこれでアリ!!!」と。

 

今まで少女漫画に出てきそうな

男子にばかり憧れていたけれど、

どうしてもっと早く

こっちの路線の良さに

気づかなかったのだろう。

バフォーマンスも洋楽チックで

カッコいいし、

トークで見せる沖縄らしい素朴さも

母性本能に訴えかける

ものがある……。

てな具合に着々とファンを増やした

男性アイドル界の黒船ならぬ

琉球船は、自身のマーケットを

確立し、ジャニーズ一色の

アイドル界に一石を投じたのでした。

 

 

 

 

 

 

w-inds.】2001年デビュー

TOKIO長瀬君も間違えた

「王子様」性と本格パフォーマンス

w-inds.

左から、千葉涼平、橘慶太、緒方龍一

 

DA PUMPの後に彼らを見てください。

どうでしょう、この「王子様感」

TOKIOの長瀬君が自分の事務所の

後輩だと勘違いして

テレビ局でお菓子をあげた

という逸話が残るぐらい、

ジャニーズに引けを取らない

王子様的・中性的なルックスです。

橘君のキーの高さも相まって、

「ボーイッシュさを売りにした

新しいガールズグループ」と

最初は勘違いしていた人も

いたぐらいです。

ちなみに彼らは

沖縄県人ではありません。

 

5オクターブの音域を武器にした

橘君のハイトーンボイスと、

すでに完成された感のある

ダンスと洗練された

ストリートファッションで

多くのファンを獲得。

今なお活動している

息の長さ・仲の良さも

ポイント高し。

海外のファンも多く、

時代を捉えた楽曲と

パフォーマンスの精巧さで、

どこに出しても恥ずかしくない

「日本の宝」です

(個人的に関ジャニは国外に

出しちゃいけないと思う。あの

とっ散らかりぶりとか

ワチャワチャ感を受け入れられるのは

日本だけな気が)。

橘君は松浦亜弥の旦那様。

あややも男見る目ありますね。

「私の青春にはすべて

彼がいました。」という

結婚報告の際の

メッセージは多くの

あややファンのハートを

ぶちのめしました。

 

 

 

 

次回、Kポップ編は30日

更新予定です。