再起を目指すと言っても大げさな話ではない。

 

ここ一ヶ月のあいだ、水彩が教室の課題を描くモチベーションがさっぱり湧かず、作品をあまり仕上げて持っていかなかった。そのために教室内での株も下がり、他の美大や学校の美術部出身の生徒さんと違って習い始めて2年が過ぎたところなので、まだまだ下手くそだ。

 

その上に、最近のやる気の無さである。ダメなヤツと思われても仕方がない。このままだと居づらくなって教室を辞めざるを得ない羽目になりそうだ。

 

さすがの僕も危機感を持ち、頭の中のライフハックを思い出したら脳科学が出てきた。

 

いろんな自己啓発書にも、やる気が出なければまず取り掛かるとやる気が出るということで、やる気が出てから取り掛かるのではなく、取り掛かるからやる気が出るという話が出ている。

 

脳科学者で東大教授の池谷裕二先生の本によると、作業興奮と言って、作業を始めると脳のやる気を起こす淡蒼球や側坐核と要った部位が興奮し、科学的にモチベーションというかやる気が起こるという理屈だ。

 

そこで、一日4時間は描くぞ!と意気込んではやる気を失って全く描けない状態だったので、知恵を絞って一日10分絵を描くことに手を付けてみることにした。思いっきりハードルを下げたわけだ。

 

池谷裕二先生の理屈では取り掛かると脳の働きとしてやる気が出るので、一日10分描こうとすると、理屈的にはモチベーションが維持されるということになる。

 

そういえば、やる気のないはずの僕でも、水彩画教室に出かけて道具を準備し、他の生徒さんと一緒に取り掛かり始めると、ちゃんと3時間近くは描き続けられる。

 

ということは、まずは10分間描いてみるという手法も、案外やる気に繋がって、一日2時間は描けるようになるかもしれない。

 

簡単な脳科学的なライフハックだが、効果はどうあれ試さないと、このままでは水彩画教室を退学処分?である。こっちも必死だ。初心を思い出せと意識しても、精神論ではどうにもならない。

 

この、まずやり始めるという話を友人にしたところ鼻で笑われたが、気にしている暇はなく、背に腹は代えられない。明日から一日10分スケッチでもいいから鉛筆か絵筆を持って、水彩画か鉛筆画を描くことにしたい。

 

理屈ではやる気が出るはずなのだがどうなることやら。せっかく2年間もがんばって続けたし、たかが趣味と言われようとも、今の生きがいであるのは間違いない。とにかく手を付けると言うか、10分間でも頑張ってみることから始めたい。

 

なんと情けないやつだと思われそうだが仕方がない。ライフハックで再起を目指す有り様だ。ブログはキーボードを触りさえすれば書けるのに。

 

ということか?( ゚д゚)ハッ!