今日は実家に帰っている。

 

エッセイを書こうと、参考にエッセイストの塩谷舞さんの著作を持ってきて、読む前にこのエッセイをスマホとBluetoothキーボードを使って書いている。

 

若い頃に短大の服飾デザイン科でPCの扱い方というか「情報リテラシーの基礎」という本でMicrosoft Officeの基本を習ったので、今ではIT自体の操作は簡単で、さっきは父のスマホのwi-fiを実家のルーターに接続設定して上げた。

 

それはそうと、八十歳を超えた父も、母の世話をしながら日常生活に励んでいるが、相談相手がいないので、今まではYahooでネット検索したりして情報を得ていた。他には野球中継をYahooのWebサイトで楽しんだりしている。

 

父のIT生活も次の段階に入ったらしく、かんたんスマホを買ってから少し勢いがついたようだ。

 

タクシーを呼ぶのはタクシーアプリになったし、ChatGPTをかんたんスマホに入れて使っているようだ。AIは画像生成も出来るMicrosoftのPC用AIが主流のようだが。

 

父のIT生活もAI段階に突入してきたので、どのような質問をしているか聞いてみたいが、本人のプライバシーに係る内容もあるので、聞くことはあえてしない。昨日はAIに血液検査の数値を入力して肝臓の具合を聞いてみたようだが、AIもお年寄りの生活相談というニーズとしては案外需要があるかもしれない。かんたんスマホ用にアプリを作れば便利だろうなと思ったりする。

 

自分はといえば、理系の学者だった父に似て、案外器用に物事をこなす側面があり、ITもあとはプログラミングを残すくらいになった。

 

でも、エッセイと水彩画を人生の軸に据えることにしたので、数学学習を含めたプログラミングは学ばないことにした。

 

今日良かったなと思ったのは、父のスマホを実家のルーターにwi-fi接続してあげたことで、今までは何のことか分からず、データ通信量を使って長時間かけてアプリをインストールしていたが、お年寄りなのでけっこう困っていたようなのだ。

 

それが、あっという間にアプリを自動更新出来るようになったので良かった。

 

父のスマホはシャープのかんたんスマホだが羊の皮を被った狼といった感じで、実際のOSはAndroidOSだから普通のスマホと同じことが基本的に出来る。ChatGPTのアプリもタクシーアプリも父のスマホに入れてあげたし。

 

調子に乗ってAIアプリのGoogle Geminiも入れようとしたが、これは「余計なことはするな」と父に怒られた。

 

漫画「猫とじいちゃん」ではないが、猫とAIという感じで、母の介護の世話をしながら父の日常は過ぎていく。母が明るい性格なのが救いだ。

 

不肖の息子は、今さらながら人生の目標を取り返すようにエッセイと水彩画制作に励んでみることに決めたが、これは父には内緒だな。水彩画のことは応援してくれるけど。

 

さて、我が家の日常は両親と僕とで別々の時間と別々の価値観が流れるようになった。

 

しかし、蛙の子は蛙ということで、両親の何かは受け継いでいるようだ。徐々に花開く春を待ち構えている僕なのだった。