昨日はこちらの記事でチラッと書いていた研修に行って参りました
主催は市の社会福祉協議会で、東日本大震災の頃から被災地支援で有名なNPO団体の代表の方が講師でした。
申し込んではみたものの、実は期日が近付くにつれ段々億劫になってきていた私…。
後から届いた案内に「釘抜き」があると書いていたのですが、相変わらず腱鞘炎気味で
「行ってから「力が入らないので見学で」って言えばいいか」と思って出かけたのですが、洗濯をしていたら出るのが遅くなってしまい、受付終了後にそーっと入ることに。
(一応1分前には受付に着いたのですが、既に撤収して開始していました)
結果的には、出て良かったです。
釘抜き、楽しかった(力が入らなくてちょっと苦労したけど
)
知らなかったことが沢山あって、勉強になった
講師の方の対応にも学ばされました。
ある課題でやり方が少しだけ間違えていた時は、「正解です」と言いながらさりげなく手直ししてお手本を見せたり。
中高年(高年寄り)の男性が半分くらいだったのですが、相手のプライドを傷つけないよう気を付けているのだなと感じました。
他にも要所要所で褒めるのがとてもお上手で、研修内容もですが講師としての態度や進め方、人の使い方もとても参考になりました。
せっかくなので、以下誰にでも役立ちそうな内容をいくつか
トイレ問題
大規模災害時に上下水道が使えなくなった場合、真っ先に仮設トイレの要求を
講師の方は能登半島先端で被害の大きかった珠洲市に入っているのだそうですが、要求してから仮設トイレが届くまでに1ヶ月かかったそうです
幸い周囲に田畑が多く、ルールを決めてそれぞれ使用していたそうですが、今回のトイレ問題が過去一番キツかったとのこと…。
私も過敏性腸症候群が完治していないのでトイレがすぐに使えない状態はとても恐ろしい
地区の防災担当者がしっかりしている場合は良いのですが、要望が遅れるとその分だけ更に届くのが遅くなるので、とにかく真っ先にトイレの確保をした方が良い、ということでした。
トイレに被せて使うタイプのキットも一応各地域で準備はしていたのですが、数が全然足りなかったのだそうで、各家庭である程度自助を目指した方が良い、とのことです。
特に防災訓練が行われていない地域では伝達が上手くなされなかったり、リーダーが被災や避難してしまい自治体との窓口になる人がいなくなってしまう場合もあるため、人任せにしていると危険
普段から積極的に防災訓練に参加したり、家族分の食料とトイレの備蓄を習慣にしておきましょう。
大規模断水になると1ヶ月以上かかることも多いようなので、最低でも1人1日5回×人数分×1週間分くらいは準備しておいたほうが良さそう。
(それ以上になりそうだったら、私は日中だけでも避難所に行くか、遠方の親戚に避難だな…。
娘は小学生時代トイレが臭い学年の時は学校では一切トイレに行かなかったという潔癖なので、仮設トイレは無理かも💦
思えば今の学校もトイレの綺麗さが決め手だった…
夫は小は庭に穴を掘ってするそうですw)
我が家は耐震と水害は大丈夫だと思いますが、倒壊や水害の可能性がある場合はトイレ本体の代わりになるものも用意しておくと良いですね。
ダンボールや四角いタイプもありますが、こんな感じのものだと袋のセットも片付けも楽だし、保管もそれほど邪魔にならなそうです
ビニールを被せてしまえば便座が汚れないところも良いですね
背もたれつきも
カーレスキューのボランティアがある![びっくりマーク](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char4/611.png)
ボランティアには、一般ボランティアとは別にプロのボランティアがいるそうです。
一般ボランティアは危険な場所には一切行きませんが、プロのボランティアは重機などを使って普通の人にはできないような作業もしてくれるそう。
特に地方では家に最低1台は車を保有している家が多いと思いますが、大規模災害では
「家は壊れたが車庫の中に車がほぼ無傷で残っている。瓦礫を避けて、車を取り出すことはできないだろうか」
という相談が非常に多く、可能な場合は建築や土木の資格を持つプロのボランティアが丁寧に瓦礫を避けて撤去してくれるそうです
民間業者に依頼する場合は1ヶ月〜数ヶ月待ちになることも多いですし、国や公的機関はとにかくスピード最優先なので、使える車なども全てまとめて一気にガガガーっと処分されてしまい、細かい要望は聞いてもらえないのだそう
その点NPOでは、辛い思いをした方が少しでも救われるような対応を心がけていて、市町村や社会福祉協議会を通してNPOのボランティア団体に連絡してもらえば、状況を確認して可能なものは対応するので、諦めずに相談してほしいそうです
被災地ボランティアへの参加について
以前は現地に着いてから必要事項を紙に記載するやり方だったので、1000人以上が集まってボランティア登録をするだけで長蛇の列ができ、2〜3時間待ちということもザラにあったのだそうです。
何時間もかけて現地に行ったのに、受付に時間がかかりすぎて実働時間が2〜3時間、なんていうこともあったとか。
でも最近はQRコードを使ってボランティアを受け付けるところが増えてきていて、受付でQRコードを読み取って各自のスマホでフォームに入力し、担当者が登録画面を確認するだけになり、以前と比べると受付が劇的に速くなったので、登録待ちでうんざりした経験がある人も是非参加してほしい、とのことです
また、「自分には何のスキルもないし体力もないから手伝えることはないかもしれない」と言う人も多いのですが、食事の際の盛り付けや配膳・ペットボトルの配布、ボランティアの受付のボランティアなど、2〜3時間で終わる仕事も沢山あるそう。
人手はいくらでも必要だし、受付の時に言ってもらえばどんな人にもできることはあるので、ボランティアを募集している自治体があればぜひ参加してほしいそうです
登録画面はこんな感じ
入力項目はこれだけなのですぐに終わりそうですね
知識の更新の必要性
今回は釘抜き(水害時の汚泥の片付け方)の他に土のうの作り方も学んだのですが、この土のうの結び方一つでも少し前とはどんどん違うやり方になってきているのだそう。
講師の方も、
「私も現地の人から新しい道具を教えてもらったり、より良いやり方を提案してもらったり、日々学ぶことが多いです。
『こういうのがあったらいいのに』という物が、しばらくして商品化されたこともあります。
現場によって状況やニーズが異なるので、これが絶対の正解というものはありません。
それでもお互いに良いやり方を教えあったり、便利なグッズの情報交換をしたり、災害支援を高レベルで平準化していけたらと考えています」
と仰っていました。
自分のやり方を押し付けることなく、相手の求める物が何なのか、話をよく聞いて最適解を導き出すのが大事なのですね
帰宅後、夫に土のうの話をしたら
「昔やったことがある詰められるだけ詰めて、何回もグルグル巻きにするんだよね
」
と言うので、
「今は重すぎると疲れるし、持てない人もいるから、半分しか入れないんだって
そして集めた後で中身を出して処分することが多いから、解きやすいように1回しか巻かないんだって
でもそれも現場によるから、最初に相手に確認することが基本なんだって」
と教えておきました
研修の最後に近くの席の人が集まって意見交換をしたのですが、グループの中にセミプロ(防災機器の会社の事務担当)の方と、子ども食堂などを運営しているというガチのボランティア活動家の方がいらっしゃいました。
お二人とも、東日本大震災をきっかけに様々なボランティア活動をするようになったのだそうです。
その方のお友達が、現在7時間かけて能登に行きボランティアをした後、7時間かけて帰宅するという日々を送っていらっしゃるそうです
それだけの時間と体力があるということでしょうし、ドライブや途中での観光等を兼ねてなのかもしれませんが、本当に頭が下がります。
私がもし被災者だったら、そこまでして駆けつけてくれる人がいるというだけでも勇気付けられそうです。
ボランティアの動機は人それぞれ。
「自分の心を軽くするため」だったり、「感謝されるのが気持ち良いから」とか、「内申のため」「推薦・総合型選抜のため」という人もいるかもしれません。
究極には「自分のため」というのが本質だと思います。
動機なんて何でも良いのです。
人との接し方や作業の回し方など学ぶことが沢山ありますし、参加してもマイナスにはならないなと感じました。
もちろん体力的・能力的にできることとできないことがありますのでそこは見極める必要がありますが、それを見極めること自体も、その後の人生のプラスにしかならないと思います。
![!!](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/176.gif)
流石に能登は遠いですし受験生なので難しいと思いますが、もし来年の今頃娘の受験が終わっていたら、次は絶対娘と一緒に研修に参加しようと思います。
夏までは資格試験の勉強に専念したいため今回は登録を見送りましたが、お土産(参加記念)としてこちらを頂きました
「過去最高に美味しい非常食」という社協職員さんからのお墨付きでしたが…
1食1,400円超え
こんなん毎日食ってたら破産するわ
(絶対議員用だね…。今回頂いたものは賞味期限が近かったため、処分品と思われます)
我が家は災害時は普段の冷凍ご飯で凌ぐわ…。
ちなみに我が家では、冷凍ご飯を早く美味しく作るために常に大小の保冷剤をいくつか冷凍庫に入れているのですが(ご飯を冷凍するときはこの保冷剤で挟む)、東日本大震災で停電になった時は、すぐにこの冷凍ご飯と保冷剤をクーラーバッグに移して事なきを得ました。
ガスが100V電源でガスも使えなかったため、煮炊きは普段の鍋とチーズフォンデュ用のスタンド&アルコール燃料で。
熱源はこんな感じのものなのですが![下矢印](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/121.png)
![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
カセットコンロもお手軽ですが、滅多に使わないのでガスボンベの使用期限を管理するのが面倒で使っていません
(ガスボンベはガスバーナー用1つ使っているのですが、滅多に使わないので気になります…
夫は「多分大丈夫」と言うのですが、錆や衝撃が原因で爆発する危険だってあるし、できればガスボンベは持っていたくない
)
アルコール燃料はガスボンベより保管に気を使わなくて良いし、お値段も安いです
クレームブリュレのパリパリを作りたくて、モニターで貰ったガスバーナー…
時々思い出したように料理に焦げ目をつけるために使っていますが(夫が)、焦げるだけであまり美味しくないのよね![えー?](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/070.png)
いつものように話が逸れてきたのでこの辺で
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_302.jpg)
〈オマケ〉
娘は今日で学年末テストが終わり、お友達とランチカラオケコースです
(前回はランチボウリング
)
明日からはビシバシ受験対策を始めますよ…
テストはいつも通り、出来たり出来なかったり。
評定さえ取れればあとはどうでもいい…