今年の9月、セブン&アイ・ホールディングス(HD)によるそごう・西武の売却が完了。
西武池袋本店(東京・豊島)は家電量販店が中核テナントとなると聞きます。
百貨店はオワコンの時代なのだとは思いますが、一抹の寂しさを感じます。
秋といえば、「燃える秋」 (1978年)
五木寛之氏の同名小説の映画化。
主演は真野響子女史、音楽は武満徹氏が担当。
(第二回日本アカデミー賞、最優秀音楽賞受賞)
主題歌は「ハイ・ファイ・セット」
当時三越社長の岡田茂氏の企画で制作されました。
三越の資金10億円を映画製作費に使ったとされる映画。
三越は、角川が映画を作って本業の本の売れ行きを伸ばすことに成功したことをまね、映画作りを宣伝の一環としてデパートの売れ行きを伸ばそうと画策しました。
ペルシャ絨毯を映画公開に合わせて輸入し、売出しを計ったわけです。
映画の中で、祇園祭の山鉾の装飾にペルシャ絨毯が使われているのが出てきたりします。
公開時、イラン革命が起こったり、三越の「古代ペルシャ展」での贋物発覚。
会社の私物化が問題視され、後に岡田社長の「なぜだ?!」クーデター解任劇が起こります。
(三越事件)
、
このためか、この映画はお蔵入りとなり、幻の作品となっています。
女性が一人の個として描かれている作品で、その時代を感じさせる映画でした。
ビデオソフト化されていないので、見た人はあまりいないかもしれません。
私の叔母が池袋三越に勤めていたので、三越事件のことは話として聞いていました。
その池袋三越は2009年に閉店。
時代の流れを感じます。
池袋西武の売却を耳にし
同じ百貨店の池袋三越のことに思いを馳せ、映画のことも思い出しました。
池袋も様変わりしました。
昔を知っている自分としては、隔世の感があります。
西口公園は、芸術劇場もなく、だだっぴろい広場でしたし、
サンシャイン通りは、薄汚い飲食店が並ぶ通りでした。
池袋マンモスプールというのがあって、冬はスケート場でした。
24時間の喫茶店があって、夜更かしした覚えもあります。
西口なのに東武デパート、東口なのに西武デパートとは、奇妙な感じがしていました。
36面TVでよく待ち合わせしました。
携帯もスマホもない時代、待ち合わせ場所で会えないこともありました。
池袋駅から、ちょっと距離はありましたが、
ハタスポーツプラザで卓球やボーリングをしたこともありました。
そのハタスポーツプラザも今はありません。
さて、本日は「コスモスの日」。
ギリシャ語の 「秩序」「飾り」「美しい」
という意味の「Kosmos, Cosmos」の言葉に 由来します。
このことから、星がきれいにそろう宇宙のことを
cosmosと呼んだりします。
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そういえば、山口百恵の歌に、「秋桜」がありましたね。
たしか、さだまさし作詞作曲。