こんなコンビ今後一切絶対に現れんわ。噛み合い過ぎている。

 でも時代が変わったんや。そう思う。彼らは最後の「男尊」だったんや、と。

 女性の社会進出によって、入り混じり融合して行き、でもやっぱりまだ男の方が社会での力技を備えていて、色んな女性がAVやら風俗やら枕やらに叩き込まれた「平成」という時代の中で、彼らの笑いはその時代を偽りなく反映していたのだろう。
 ただその中で学んでいき、社会での地位を確立してきたジャンヌダルク達が、この「令和」の時代に於いて本当の権利を手にし始めたのだと思う。平成でなら性被害もそこまで取り上げられる事もなく、蔑ろにされてきた事も、こうして週刊誌やネットで止まる事なく、公にニュースにまでなり、芸能人や政治家の進退にまで関わるようになった。

 そういった傾向が顕著となり、新しい時代の風が吹き始めている中で、やはりダウンタウンの芸風は風量を落とさなければならなくなるし、彼らもまたやりにくくなっていただろう。
 気持ちとして、コンプライアンスやハラスメントに留意して言動を加減しながらシフトチェンジを図ろうとも、やはり「やってきた事」「言ってきた事」は消えないし、拭えない。
 飯島愛が遺した「過去は消せないよ」って言葉を思い出す。

 すると、今回の件のように過去のそれらの中から抜粋して糾弾する者も現れるのは成り行きであろう。自分はそんな野暮な事しなくっても、誰かしらがやるのだ。それは防げない。そしてそれはまた、正しくもあるーー
 ただ今回は飽くまでプライベートの事なのであんまりではあるが、こういった時代の変わり目に時代の寵児が槍玉に上がるのは、ある意味「宿命」なんだと思う。この運命を目の当たりにするのも、貴重な瞬間だと思う。
 
 政治にまで顔を出すようになったダウンタウンには少し危機感を抱いてはいたが、その後も変わらないTVでの活躍に、『政治にも芸人からトーク力とか表現力を学べる時代になりゃいいじゃん。政治にも少し「お笑い色」を投じたっていい。』くらいに感じるようになっていた。
 しかしやはりそれが悪手となったに違いない。

 まるで手塚治虫の『ばるぼら』を見ているようだ。政治には手を出すな!と。売れっ子表現者にいうセリフがある。正にそれや。。

 でも結局ダウンタウンを超える芸人は平成〜令和現在に於いても現れなかった。だからこうして芸と関係のない所から、触手が伸びてきたのだろう。
 
 まぁこれからの若手はコンビでじゃなくて一人でどんどんやるべきじゃないかな。そしたら比較される事もないし、一人で逞しくやってたら別の称号を貰える事もあろう。

 後、やっぱり軽々しく政治に足を突っ込むなかれ🦵ーー