今日紹介するアーティストはBilly Joel氏。この方も特に説明などする必要もない程、著名な方なのですが。
 まずはアルバムから紹介いたしましょう。1983年にリリースされた「An Innocent Man」、このアルバムからは10曲収録の中から7曲がシングルカットされています。この頃の彼の人気は世界規模、もちろん極東の地でも好セールスを連発していました。
 最初にシングルカットされたのは"Tell Her About It"(邦題:あの娘にアタック)、Billboard Hot 100、同ACチャート1位、そしてUKチャートは4位、極東の地のオリコンには58位にランクインしています。
 2曲目にリリースされたのが"Uptown Girl"、Billboard Hot 100は3位、同ACチャート2位、 そして実はUKではこちらの方が先にランクが上昇、1位(ビリーのUKチャート初制覇です)を獲得しています。アルバム全体では全米4位、イギリスでは2位と正に絶頂期を迎えています。
 彼の作品が俄然注目を集めたのはR40世代、R50世代なら当然しっている(筈)、アルバム「The Stranger」(1977年リリース)。この制作からビリーはプロデューサーにPhil Ramone(フィル・ラモーン)氏を招いています。実はこの方、めちゃんこ凄腕の方で、プロデュースしたアーティストの名前を見ただけでも驚きます(なんと松田聖子さんもプロデュースしちゃってます)。この辺の事はウィキさんにリンク貼っておきますので参照してください。
 ビリーはフィルのアドバイスを受けてこれ以降、音楽的なチャレンジをしているようです。今回紹介のアルバムに収録されている"The Longest Time" 、ビリーは最初コーラスは人員を用意するつもりでいたようですが、フィルが「ビリーはいろんな声が出せるじゃないか? 白人、黒人、低音も高音も。一人でやってみてはどうか?」と進言したそうです。
 でもってやってみたら・・・山下達郎さんみたいな事になってしまいました。
 1982年は彼にとってかなり受難な年だったのですが、それでもこのような作品を送り出せたのはフィルの力無くしては、というところでしょうか。


 アルバム「An Innocent Man」収録曲
Side One
1.イージー・マネー - "Easy Money"
2.イノセント・マン - "An Innocent Man"
3.ロンゲスト・タイム - "The Longest Time" ※こちらはリンクを貼りました
4.今宵はフォーエバー - "This Night"
5.あの娘にアタック - "Tell Her About It"

Side Two
1.アップタウン・ガール - "Uptown Girl"
2.ケアレス・トーク - "Careless Talk"
3.君はクリスティ - "Christie Lee"
4.夜空のモーメント - "Leave a Tender Moment Alone"
5.キーピン・ザ・フェイス - "Keeping the Faith"