久々のブログ記事であります…そして久々のライダーネタであります!で、やっぱりツイッターに上げるには長過ぎてしまったネタであります…><
というわけで、フォーゼ脚本家考を通じて弦ちゃんについて考えてみたいと思います。具体的には弦ちゃんとゾディアーツおよびスイッチャーそれからライダー部の扱いの、脚本家3氏(中島・三条・長谷川)の違いと変化について。まあ、かなり大雑把な印象論ですので、異論大歓迎です(できたらお手柔らかに…σ(^_^;)
<1クール目:中島氏と三条氏が引いてしまった基本ライン>
中島氏の初期担当回は1-6話、健吾・美羽・JKとダチになる回だったわけだけれど、弦ちゃんが友達作りのエキスパートな性格とは必ずしも言い難い面はところどころ描かれていたように思う(短絡して健吾に謝ったりJKの優先順位低かったり)。
一方でさすがにメインライターの中島氏、ライダー部メンバーだけでなくゾディアーツのスイッチャーとも友達になろうとする弦ちゃんの姿がちゃんと描かれていた印象。ラストワン状態のゾディアーツ撃破後にも、多少なりともスイッチャーの姿が描かれていたイメージがある。
一方その後の三条氏による隼・友子編では、ライダー部メンバーとなる2人と弦ちゃんの友情にフォーカスされている感じで、ハウンド・アルター両ゾディアーツともに撃破後のスイッチャーの姿はスルーされていたように思う。
この辺りの描写の比重が、「弦ちゃん的にライダー部メンバー>ゾディアーツスイッチャー」というイメージの元じゃないかと思っているのです。ただ、多分これは一概に三条氏のせいとは言い切れなくて、中島氏も直後のピクシス(ロッカー)編で同じようなことになってるので…><
実際これは、ライダー部メンバーの描写の比重が上がると避けきれないことのようにも思います。どうしても主人公は弦ちゃんとライダー部なので、フォーゼが彼ら中心の物語でありゾディアーツスイッチャーはゲストであることは避けられないんじゃまいかと。
<2クール目:三条氏のメインライター化?と長谷川氏の参戦>
で、個人的には中島氏・三条氏相互に影響を与え合ってる感じにも見えるのが2クール目序盤のフォーゼ。三条氏がオリオン三浦くんのその後やペルセウスのようにスイッチャー側重視の話を描く一方で、メテオ/流星の登場とホロスコープス暗躍の本格化で中島氏もライダー部中心の作劇にシフトしてる感じ。
というか、2クール目だけを見ていると、メテオ(流星に非ず)やマグネットの初登場という重要回を担当し本数も多く(4エピソード)手がけてる三条氏にメインライターがシフトしているようにも見えてしまったり…中島氏は流星と鬼島の初登場回のみの担当(2エピソード)なんですよね…。
そしてこの2クール目で、一応は和解対象だった一般ゾディアーツに対し、彼らを生み出す悪役としてのホロスコープスと、ライダー部内部にいながら弦ちゃんとダチになれない異分子であるライバルライダー・流星という、内外で弦ちゃん・ライダー部と対比になるキャラの配置が顕在化してきてる印象。
それだけに、どちらも一般ゾディアーツを利用する側のホロスコープスと流星に対して、ライダー部内部にいる流星のみが和解対象になる、という歪みを見てしまうのだけれど…。これにライダー部をメインに描きがちな傾向のある三条氏のメインライター化?を重ね見てしまうと…><
で、中島氏が流星と鬼島を描いてるてのは、氏が弦ちゃん&ライダー部に対置されている側を描いてる的指摘もできるかなと。それでもやはりライダー部寄りになってく流星と、一般スイッチャー時の描写がミスリードで削られて結果悪役ホロスコープスとしての描写中心になった鬼島という差はありますが;
一方、2クール目終盤から参戦の長谷川氏は、キグナス・ムスカで一般ゾディアーツのスイッチャーにフォーカスした話を描いてて、それらに目が届かない傾向になってきてる三条氏と中島氏へカウンターをかけている感じ。どちらもスイッチャーの情念を昇華するような話になってるのが個人的に好印象^^
<3-4クール目:3氏のローテーションとホロスコープス>
3クール目にかけては3氏のローテーションが確立されつつ、ホロスコープスとの戦いが本格化していく。流星と鬼島の一応の決着をつけた中島氏が京都回で幹部続出の下準備をすれば、三条氏はコーマ・アリエスとやはり重要回を描きながらライダー部中心の描写でスイッチャーの悪役描写を進める、と。
長谷川氏は、和解対象とは言えないながら悪役というよりただの音楽バカ系とも取れるカプリコーンと、彼と弦ちゃんとの友情の2択や自身の夢と未来に揺れてライダー部から飛び出すJKを描くなど、3氏それぞれのキャッチボールが見える感じが個人的には。
ホロスコープスに対しては、三条氏もダチになれそうだったアクエリアスを描き、長谷川氏がタウラスで実際にダチになるとこを描き、さらに中島氏が長らく中心幹部だったヴァルゴともダチになれる様子を描く、と4クール目までに3氏共同で徐々に悪役から和解対象にシフトしてく様子が見て取れるかなと。
(この展開は、シリーズ構成的にこうなったようにも3氏間のキャッチボールの結果にも見えるのが面白いなあと。この辺りは塚田Pの采配はどうだったんでしょうかねぇ…長谷川氏参戦の最終判断は塚Pによるものでしょうけど。)
ただ、一般ゾディアーツのスイッチャーが初期から和解対象的(ダチになれる)だったことを踏まえると、やはりアクエリアス戦でライダー/ゾディアーツだからというのを鵜呑みにする弦ちゃんや、ジェミニ回の例のユウキリンチは違和感を禁じ得ないわけで。で、これどっちも三条脚本という…><
(ついでにどっちも「巨匠」石田監督回でもあり…; 劇中描写については監督の采配も大きいでしょうし、初期のJK編も巨匠監督回なので、結構与えてる印象は大きいような…>< ただ、ハウンド・アルター回やコーマ・アリエス回は別の監督で三条脚本なので…三条ファンの方ごめんなさいorz)
<補足とまとめ:弦ちゃんとダチとゾディアーツ>
あと、一般ゾディアーツも終盤の続出ホロスコープスも、弦ちゃんが全員とダチになるとしている「生徒」てとこが与える印象も大きいかと。園ちゃん「先生」は倒されてハリケン青「先生」とはダチで、とかも含めて、「なんで片方はダチにならんのだ」感が育まれるのかな><
…肝心の弦ちゃんに触れてない>< 3氏とも弦ちゃんのキャラは「ダメな所もあるアホだけど友の為には命を張れる」的な基本線は外してないかと。とすると問題は、ここまでのような弦ちゃん以外への描写の比重の置き方が、≒弦ちゃん自身の彼らへの比重の置き方、的な印象になってんじゃないかな、と。
まとめると、序盤から三条氏中心に傾向があったライダー部>スイッチャーの描写比重が弦ちゃんの生徒全員とダチになるというスタンスに歪んだ印象を与えていて、その描写比重が、終盤にかけてホロスコープスともダチになるような方向になってきてる物語と、齟齬を生じてるのではないかと #個人的には
…ぶっちゃけ三条氏がホロスコープス=悪役て配置から抜けられなくて、終盤からのホロスコープスの扱いの変化に対応しきれてないんじゃ、と思うけどこれは偏見っぽいかな><; 長谷川氏がスイッチャーとの和解メインなのに対して、中島氏はメインライターらしく両者のバランスを取ろうとしてる印象。
残り8月分は中島氏が最後まで書くんだろうけど、うまくバランス取ってまとめてくれることを期待したいなぁと #個人的には …レオか校長にシワ寄せ行きそうな気がしちゃうけどさ><(まさかここに至って財団Xは出さない…よね?^_^;)
といったあたりで終了です。ツッコミ歓迎です。コメ欄でもツイッターの方でもどうぞ。長々と駄文失礼しましたーm(_ _)m
というわけで、フォーゼ脚本家考を通じて弦ちゃんについて考えてみたいと思います。具体的には弦ちゃんとゾディアーツおよびスイッチャーそれからライダー部の扱いの、脚本家3氏(中島・三条・長谷川)の違いと変化について。まあ、かなり大雑把な印象論ですので、異論大歓迎です(できたらお手柔らかに…σ(^_^;)
<1クール目:中島氏と三条氏が引いてしまった基本ライン>
中島氏の初期担当回は1-6話、健吾・美羽・JKとダチになる回だったわけだけれど、弦ちゃんが友達作りのエキスパートな性格とは必ずしも言い難い面はところどころ描かれていたように思う(短絡して健吾に謝ったりJKの優先順位低かったり)。
一方でさすがにメインライターの中島氏、ライダー部メンバーだけでなくゾディアーツのスイッチャーとも友達になろうとする弦ちゃんの姿がちゃんと描かれていた印象。ラストワン状態のゾディアーツ撃破後にも、多少なりともスイッチャーの姿が描かれていたイメージがある。
一方その後の三条氏による隼・友子編では、ライダー部メンバーとなる2人と弦ちゃんの友情にフォーカスされている感じで、ハウンド・アルター両ゾディアーツともに撃破後のスイッチャーの姿はスルーされていたように思う。
この辺りの描写の比重が、「弦ちゃん的にライダー部メンバー>ゾディアーツスイッチャー」というイメージの元じゃないかと思っているのです。ただ、多分これは一概に三条氏のせいとは言い切れなくて、中島氏も直後のピクシス(ロッカー)編で同じようなことになってるので…><
実際これは、ライダー部メンバーの描写の比重が上がると避けきれないことのようにも思います。どうしても主人公は弦ちゃんとライダー部なので、フォーゼが彼ら中心の物語でありゾディアーツスイッチャーはゲストであることは避けられないんじゃまいかと。
<2クール目:三条氏のメインライター化?と長谷川氏の参戦>
で、個人的には中島氏・三条氏相互に影響を与え合ってる感じにも見えるのが2クール目序盤のフォーゼ。三条氏がオリオン三浦くんのその後やペルセウスのようにスイッチャー側重視の話を描く一方で、メテオ/流星の登場とホロスコープス暗躍の本格化で中島氏もライダー部中心の作劇にシフトしてる感じ。
というか、2クール目だけを見ていると、メテオ(流星に非ず)やマグネットの初登場という重要回を担当し本数も多く(4エピソード)手がけてる三条氏にメインライターがシフトしているようにも見えてしまったり…中島氏は流星と鬼島の初登場回のみの担当(2エピソード)なんですよね…。
そしてこの2クール目で、一応は和解対象だった一般ゾディアーツに対し、彼らを生み出す悪役としてのホロスコープスと、ライダー部内部にいながら弦ちゃんとダチになれない異分子であるライバルライダー・流星という、内外で弦ちゃん・ライダー部と対比になるキャラの配置が顕在化してきてる印象。
それだけに、どちらも一般ゾディアーツを利用する側のホロスコープスと流星に対して、ライダー部内部にいる流星のみが和解対象になる、という歪みを見てしまうのだけれど…。これにライダー部をメインに描きがちな傾向のある三条氏のメインライター化?を重ね見てしまうと…><
で、中島氏が流星と鬼島を描いてるてのは、氏が弦ちゃん&ライダー部に対置されている側を描いてる的指摘もできるかなと。それでもやはりライダー部寄りになってく流星と、一般スイッチャー時の描写がミスリードで削られて結果悪役ホロスコープスとしての描写中心になった鬼島という差はありますが;
一方、2クール目終盤から参戦の長谷川氏は、キグナス・ムスカで一般ゾディアーツのスイッチャーにフォーカスした話を描いてて、それらに目が届かない傾向になってきてる三条氏と中島氏へカウンターをかけている感じ。どちらもスイッチャーの情念を昇華するような話になってるのが個人的に好印象^^
<3-4クール目:3氏のローテーションとホロスコープス>
3クール目にかけては3氏のローテーションが確立されつつ、ホロスコープスとの戦いが本格化していく。流星と鬼島の一応の決着をつけた中島氏が京都回で幹部続出の下準備をすれば、三条氏はコーマ・アリエスとやはり重要回を描きながらライダー部中心の描写でスイッチャーの悪役描写を進める、と。
長谷川氏は、和解対象とは言えないながら悪役というよりただの音楽バカ系とも取れるカプリコーンと、彼と弦ちゃんとの友情の2択や自身の夢と未来に揺れてライダー部から飛び出すJKを描くなど、3氏それぞれのキャッチボールが見える感じが個人的には。
ホロスコープスに対しては、三条氏もダチになれそうだったアクエリアスを描き、長谷川氏がタウラスで実際にダチになるとこを描き、さらに中島氏が長らく中心幹部だったヴァルゴともダチになれる様子を描く、と4クール目までに3氏共同で徐々に悪役から和解対象にシフトしてく様子が見て取れるかなと。
(この展開は、シリーズ構成的にこうなったようにも3氏間のキャッチボールの結果にも見えるのが面白いなあと。この辺りは塚田Pの采配はどうだったんでしょうかねぇ…長谷川氏参戦の最終判断は塚Pによるものでしょうけど。)
ただ、一般ゾディアーツのスイッチャーが初期から和解対象的(ダチになれる)だったことを踏まえると、やはりアクエリアス戦でライダー/ゾディアーツだからというのを鵜呑みにする弦ちゃんや、ジェミニ回の例のユウキリンチは違和感を禁じ得ないわけで。で、これどっちも三条脚本という…><
(ついでにどっちも「巨匠」石田監督回でもあり…; 劇中描写については監督の采配も大きいでしょうし、初期のJK編も巨匠監督回なので、結構与えてる印象は大きいような…>< ただ、ハウンド・アルター回やコーマ・アリエス回は別の監督で三条脚本なので…三条ファンの方ごめんなさいorz)
<補足とまとめ:弦ちゃんとダチとゾディアーツ>
あと、一般ゾディアーツも終盤の続出ホロスコープスも、弦ちゃんが全員とダチになるとしている「生徒」てとこが与える印象も大きいかと。園ちゃん「先生」は倒されてハリケン青「先生」とはダチで、とかも含めて、「なんで片方はダチにならんのだ」感が育まれるのかな><
…肝心の弦ちゃんに触れてない>< 3氏とも弦ちゃんのキャラは「ダメな所もあるアホだけど友の為には命を張れる」的な基本線は外してないかと。とすると問題は、ここまでのような弦ちゃん以外への描写の比重の置き方が、≒弦ちゃん自身の彼らへの比重の置き方、的な印象になってんじゃないかな、と。
まとめると、序盤から三条氏中心に傾向があったライダー部>スイッチャーの描写比重が弦ちゃんの生徒全員とダチになるというスタンスに歪んだ印象を与えていて、その描写比重が、終盤にかけてホロスコープスともダチになるような方向になってきてる物語と、齟齬を生じてるのではないかと #個人的には
…ぶっちゃけ三条氏がホロスコープス=悪役て配置から抜けられなくて、終盤からのホロスコープスの扱いの変化に対応しきれてないんじゃ、と思うけどこれは偏見っぽいかな><; 長谷川氏がスイッチャーとの和解メインなのに対して、中島氏はメインライターらしく両者のバランスを取ろうとしてる印象。
残り8月分は中島氏が最後まで書くんだろうけど、うまくバランス取ってまとめてくれることを期待したいなぁと #個人的には …レオか校長にシワ寄せ行きそうな気がしちゃうけどさ><(まさかここに至って財団Xは出さない…よね?^_^;)
といったあたりで終了です。ツッコミ歓迎です。コメ欄でもツイッターの方でもどうぞ。長々と駄文失礼しましたーm(_ _)m