先週処方してもらった食欲増進剤。
ごはんに少し興味を持ち、ニオイを嗅いでくれるようにはなりましたが、
残念ながら自分で食べるところまでは到達してません。
なので、引き続きシリンジで強制給餌を続けています。
これまでの反省点
強制給餌が好きな猫ちゃんはあまりいないと思います。
うちのみっくんも、嫌いです。
が、必要以上に嫌いにさせてしまった原因は私&夫にありそう。
自戒の意味で過去の行いをメモしていきます。
いちばんの原因(と私が勝手に思っている)は、なんといっても
でっかいシリンジ(50ml)で給餌をしていたことです。
小さいのだと1回分の量が入り切らないね、ということで
でかシリンジを使っていたのですが、、、
まず、ひとくち分の量の調整が難しい。
片手で扱いにくい大きさなので、つい力が入りすぎて
勢いあまって大量のフードが飛び出してしまったことも。
危険きわまりないです。。。誤嚥が起きなくて本当によかった。
二点目に、当然ながらシリンジ口が大きい。
犬歯の横の隙間にシリンジを差し込むのが標準的なやり方ですが、
うまく入らず無理やり口をあけて差し込むことが多々ありました。
時には歯茎にあたって痛かったことでしょう。
本当に申し訳ないことをしてしまいました。
そして、見た目がとにかく大きくて威圧感ありますよね…
人間だったら、眼の前にビール瓶サイズの容器をどどんと持ってこられて
さあ食え!とドバドバ口に流し込まれる感じでしょうか。
これでは嫌がるのも当然です。
過去の自分達に大馬鹿者と言ってやりたいです。。。
それから、保定の仕方も間違えていたかも。
「どういう姿勢だと自分たち(人間)が給餌しやすいか」
ばかり考えてしまって、
「どういう姿勢ならみっくん(猫)が食べやすいか」
が抜けていました。
なので、1人が普段抱っこするような形で抱きかかえて頭をおさえ、
もう1人が口を開かせて給餌する、みたいなやり方をしてしまいました。
猫の立場なら、恐怖でしかないですよね。鬼の所業。ごめんなさい。。。
現在は…
まず、シリンジを変えました。
今は2.5mlのシリンジを使っています。
これにひとくち分だけ吸い上げ(大体1~1.5mlくらい)て給餌、を繰り返してます。
これだと以前のようにドパッとなることなく、どれだけ食べたかもわかりやすい。
片手で簡単に扱えるので、空いた手で顎を支えたり
ナデナデしながら給餌したりもできるようになりました。
シリンジ口も小さいので、本人の負担も少しは減っているはず。
50mlと2.5mlのシリンジ。差は歴然。50mlのはペットの食事補助にと書いてあるが、よく考えれば犬用?
ごはんも粘度を調整して、濃すぎず薄すぎずを目指しています。
濃すぎるとシリンジにうまく吸い上がられず、
薄すぎると口からこぼれたときに口周りや体を汚してしまうからです。
それにどうやら、水っぽいものよりある程度粘度があるほうが飲み込みやすそう。
また、今の課題はとにかくカロリーを取ってもらうことなので、
療法食にはこだわらず、介護用の高カロリー食を使っています。
味わえてるとは思えないけど、一応味は日替わりにしてます
これだけだと少し固すぎるので、以前は水を少し加えていました。
ここ数日は、少しでもカロリーをかさ増ししたく、先日購入した
ロイヤルカナンの療法食ミルクを小さじ2杯ほど加えています。
体力をつけて少しでも自力で食べられるようになってくれれば、と願いつつ。
強制給餌について、我が家の場合
強制給餌は苦しめるだけなのでやらない、という考え方があることは知っています。
ネットで「強制給餌をしない思いやり」「拷問と同じ」というような言葉を見て、
迷い、本当にこれでいいのかと自責の念にも駆られました。
でも、フラフラだった足取りがしっかりと歩けるようになり、
寝てるだけだったのが爪とぎができるようになり、
かすれ声しかでなかったのがミャーミャーと大声で催促するようになるのを見ると、
今はまだ諦める時期ではない、と思えてしまうのです。
これはただの飼い主のエゴで、
元気になったように見えるのも一時的なものかもしれない。
単に数カ月間か数週間、いたずらに命を伸ばすだけかもしれない。
腎臓病は完治せず、進行するいっぽうというのもわかっています。
とりあえず我が家の場合、本人が生きようという意思を見せて
頑張ってくれる限りは、強制給餌も続けたいと思っています。
うまく言えませんが、本人が生きたいと思っているのならば、
それを応援してサポートするのも飼い主の責任かなあと。。。
正解がないゆえに、難しい問題です。