
—今年2月からの全国アリーナツアーについて、率直な感想をお願いします。
ユンホ このご時世で、いろいろな変化があったと思うんですけど、東方神起も結構長いブランクがありました。でも、会えなかったブランクがあったからこそ、ツアーでファンの皆さんに会えたうれしさと、感動がありました。本当に、1曲目から気合の入れ方が全然違ったんですよ。ものすごく興奮していて、抑えるのが大変でした(笑)。でもすごく楽しかったです。
チャンミン ライブの躍動感がずっと恋しかったんです。僕はアーティストとして“生きてること”を一番実感できるのはライブの瞬間だと思っているので、ファンの皆さんと同じ空間にいて、「生きてるな~!」という感覚を取り戻せました。皆さんのおかげです。本当に楽しかったです。
—今回マスク着用の条件付きで声出しがOKになりました。久しぶりにファンの歓声を聞いて、ユンホさん、いかがでしたか?
ユンホ 歓声は本当にパワーになります。「これがライブだな~!」って実感しました。今回のツアーの前に、ファンクラブのイベントツアーで全国を回っていたんですけど、それともちょっと雰囲気が違っていて。アリーナツアーでは5年ぶりに行く場所などもあって、近い距離でファンの皆さんから声をかけてもらったのがすごくうれしくて。この3年のコロナ禍ではオンラインが続いていたんですけど、このオフラインのツアーがやっぱり東方神起。東方神起のファンの皆さんの温かさを改めて確信しましたし、ライブでの変わらない一体感が本当にうれしかったです。
—チャンミンさんは約3年半ぶりの今回のツアーで、ファンに会えていかがでしたか?
チャンミン アーティストとして“甲斐”を感じる瞬間があって、僕たちの歌やステージパフォーマンスで盛り上がっているファンの皆さんの表情を見ると、もっと燃えてくるんですよ。この3年のコロナ禍では、そういう機会自体がなかったじゃないですか。人と会うことも制限されていた。そういう厳しい時期を経て、また日常生活に戻ってきて、ファンの皆さんを楽しくさせる、喜ばせる、そういう“宿命”がアーティストにはあると思うんですけど、以前と同じようにそれと向き合えたのを感じてすごく幸せでした。
—今回のツアーでは「Believe In U」での演劇やドラマのような演出がありました。これについてお聞かせください。
ユンホ 歌詞の内容と今回のライブのストーリー展開から、この曲はコンテンポラリーダンスのようにちょっと演技しながらやってみるのはいいんじゃないかなって、マネジャーと話したことがきっかけですね。試しにやってみたら結果とてもうまくいきました。今までは東方神起がメインでしたが、主人公のダンサーが別にいて。楽曲を“聴く”だけでなく、“見る”というのが同時にできて、より楽しめました。
チャンミン これまで、僕らのパフォーマンスをカバーしてくれるような存在がダンサーの皆さんだったんですけど、今回はカバーじゃなくて、ちょっとしたストーリーの主人公になって、ステージの上で思う存分彼らの踊りだったり、表現力だったりを出してもらって。その上に僕らの歌をのせることで、一緒にこのステージを作っている感じがして新鮮でした。
—ユンホさんに。今回のツアーでの、チャンミンさんの見どころを教えてください。
ユンホ チャンミンはボーカリストとしてどんどん“幅”が広くなってきているのは、皆さんもご存じだと思うんですけど、彼のソロを見ていて、踊りにもものすごく“幅”が出ているなぁと感じたんです。曲に合わせたパワフルなダンスはもちろん、繊細な動きやスピードの速いダンスまで。体も以前よりたくましくなっていますよね。さらに“進化”しているなぁと感じています。
—では逆に、チャンミンさんから見たユンホさんは?
チャンミン 今までのユノだと、とにかく“計算”した完璧な歌唱やパフォーマンスを見せたいっていう気持ちが強くて、それが少しでもずれたりうまくいかなかったりすると、その後にストレスを受けてしまうタイプだと、隣で見ているとそう思うんですけど…。
ユンホ (うんうんとうなずく)
チャンミン 今回は、きれいなものを見せることに集中するんじゃなくて、とにかく自分ができる最大限のことを一生懸命頑張ってやろうっていう、そういう姿を見せることで、ユノの気持ちをファンの皆さんにもっと分かってもらえるんじゃないかって話し合って。ユノは今回のツアーで、自分の中にあった壁を壊していっている。僕は隣で見ていて、そう思いますね。
—では最後に、6月のドーム公演への意気込みをお願いします。
ユンホ 最近18周年を迎えて感じているのは、東方神起のライブに家族3世代で見に来てくれるファンの方がいることです。家族で見られるライブになっているんですよ! ツアーも18年の時を経て、ワインのように熟成されてきていると思います。“これが東方神起のステージだ!”と感じてもらえると思いますので、家族みんなで見に来ていただけたらうれしいです!
チャンミン ドームって野球の球場でもあるじゃないですか。この前のWBCで日本全国が熱くなっているのを見ていて、僕らもここでファンの皆さんと熱く盛り上がっていたのを思い出して、懐かしい気持ちになったんです。またあの熱さを取り戻せる時間にしたいなと思っています。ライブに関わる全スタッフの方が同じ気持ちだと思うし、ファンの皆さんも望んでくれていることだと思うので、それにふさわしいライブにしたいです。WBCの熱気に負けないぞー!(笑)
