Sick Sound Tracksの話 | The Diary of 326-9

Sick Sound Tracksの話

こんばんわー!!

 

 

(こんばんわー!!)

 

 

 

はい、どうも326-9ですよ。

 

 

 

いよいよ...。

 

 

 

世に放たれます...。

 

 

 

どーん!!!

 

 

 

 

 

 

Down the Rabbit-Hole

3rd.mini album

「Sick Sound Tracks」

2019/4/10(wed.) on sale!!

 

 

 

皆様お待たせしました。

 

1年半ぶりに新譜が出ますわ。

 

長かった...。

 

 

 

とにかく今回の作品は期待を裏切らない、というか明らかにそれ以上のモノができたと自画自賛です。

 

すんごいの作っちゃいました。

 

というわけでせっかくやし今作の製作に挑んだ我々3人のことを書いてみようと思ったワケでやんす!

 

 

 

振り返れば昨年1月末。

 

前作「kill the classic」のリリースツアーが終わりました。

 

 

 

このツアーは正直結構自分たち的に手応えがあって。

 

なんかいままで地道に蒔いてきた種が芽吹き出したというか、単純にライブに遊びに来てくれる人が増えたり、なによりライブを見てくれてる人たちの熱量が変わったというか、「あれ?なんかみんなむっちゃガチやん!」って感じでした。

 

「見てくれてる」が「遊んでくれてる」になって、流す涙が本気になって、なんか自分が目指してきた事がようやく始まりだしたって思う事が多かったです。

 

そんな光景に負けじと自分たちも毎ライブのリハ終わりにメンバー全員でミーティングしたり、本数を重ねるたびに少しづつでも前に進んでいけてる感触を感じる日々でした。

 

良いツアーやったなぁ。

 

 

 

そんなツアーも昨年の1月27日(日)に心斎橋BRONZEでファイナルを迎えました。

 

その打ち上げ中、「やっと終わった。」って気持ち以上に「このままなにもしないでいると100%みんなに忘れられる」って気持ちがふつふつと湧いてきました。

 

ようやく始まりだしたこの現状が、当たり前ずっとは続かないって焦燥感。

 

なんか誰かとそんな話をしたワケでもなにのに、ツアーの思い出話をしてる内にすごいリアルにそれが自分にやってきました。

 

 

 

kill the classicツアーでライブを重ねる内に「この人たちの自慢になるようなバンドであり続けたい」とか「出会ったよかったって一生思えるような音楽を作りたい」とか、そんな気持ちがすごく強くなりました。

 

「おれの人生から勝手に消えるな」

 

毎ライブ言い続けてきたこのこの言葉が、ツアーを終えた瞬間そのまま自分にブーメランで飛んできてる気がしました。

 

「このままやと勝手に消えていくのはおれ自身かもしれへんな」

 

って。

 

 

 

1週間経たない内にメンバー全員でミーティングしました。

 

そこで「次の作品は1ミリも妥協せず、自分たちの限界値を目指す」と2人に伝えました。

 

数合わせの楽曲はいらないし、納得がいかない曲はガンガン捨ててく。

 

3曲書いて、1曲残る。

 

もうなんとなく作曲者としての自分の打率はわかってました。

 

 
 
とは決めたもののそこからの1ヶ月はなかなかボケーっと過ごして、「まあそろそろやり出すべや」と思ってたタイミングでただしから「子どもができた」と報告がありました。
 
ウチはおれ以外二人とも既婚者やし、そら近いうちいつかはそのタイミングが来るとは思ってたので「オッケー!了解!」くらいの感じでしたけど、「もしかしたら色々今まで通りにはいかんくなるんかもなぁ。」って気持ちもありました。
 
時間は誰にとっても限られたモノ。
 
ネガティブな意味じゃなく、当たり前いつかはみんな死ぬワケやし、死ぬ時までバンドをやり続けれたとしてもそれは無限ではなく有限であるということ。
 
結構リアルにこの時それを感じました。
 
 
 
「おれは音楽家として死ぬまでにどれだけの楽曲を世に残せるんやろう?」

 

とよく考えます。

 

毎年フルアルバムを出すっていう化け物みたいなペースで活動しても10年で100曲ちょい。

 

1曲作るたびに人生の1パーセントくらいは終えてるのかもせーへんな、と思ったりすることがあります。

 

 

 

そうか、ボケーっとしてる暇なんてないのか。

 

いまやらな絶対に後悔するぞ。

 

そんな感じで自らを奮い立たせました。

 

実際ただしもたかやもこの状況でモチベーションが上がってるのは目に見えてわかりました。

 

ただしから「子どもおろうができるってことは証明しますよ。」って言葉も聞けて、完全に腹は括れました。

 

 

 

それから半年間くらい、大体の平日は20時に仕事を終えて、21時までにスタジオに行き、閉店時間まで3、4時間くらいは1人で作曲をし続けました。

 

毎日毎日作っては捨てて、使えそうなネタや曲が出来たらメンバーに持っていって、3人で合わせてはやっぱり捨てて、の繰り返しの日々。

 

そのルーティーンをこなしてる内になんとなく「8曲」って数字は見えてきました。

 

 

 

9月の頭くらいに自分的に「キテる」感覚のある8曲は揃いました。

 

でもいま見返したらそっから結局半分捨ててるわ。(笑)

 

もったいないから誰か拾って!

 

 

 

それからもずっと書き続けて、個人的に書いた曲は30曲以上、メンバーでざっくり完成させた曲がその半分くらい、その内からベスト8を選抜して「Sick Sound Tracks」の収録曲になりました。

 

まさに「病気」みたいな毎日でしたが、意外とそんなにしんどくなかったし、メンバーと入るスタジオの空気はびっくりするくらいずっと良かったです。

 

いままでも相当「バンドマン」として生きてきたつもりやったけど、自分自身の向こう側っていうか、おれの限界値って余裕でまだまだあるんやな、って嬉しくなったくらい。

 

 

 

で曲が決まったら作詞作業。

 

マジでこっからが地獄の始まりでした。

 

曲自体に血が通いすぎて、絶対にハンパな詞は載せたくない。

 

正直いままでの楽曲の中で、「曲は良いけど詞が殺してしまった」って感覚の曲が数曲あるんですよ。

 

絶対にそれは今回したくなかった。

 

 

 

作詞に関しては1から10まで完全におれの個人プレイなので、毎日毎日孤独なレース。

 

なにかしら感受性が欲しくて、いろんなところへ行ってみました。

 

HIP-HOPの現場に1人で足を運んでみたり、昔よく行ってた思い出の場所とかにもフラっと立ち寄ってみました。

 

書いては消し、書いては消し、書き切ったらネクスト。

 

「人生でほんまに伝えたいこととか普通8つもある??(笑)」

 

って愚痴もこぼしながら、ウチのスタジオの店長に「毎日のように悲壮な顔してる」と心配されながらも、必死で書き切りました。

 

 

 

結果的に言うと、全曲ワンワードの無駄もないくらいのモノができました。

 

特に「City Lights」という曲の歌詞を書き終えたときは、読み返したらほんまに涙出そうになった。

 

 

 

そしてすべてを携えていざレコーディング。

 

ウチの全作品を担当してくれてるRecording Studio do-doの福山先生にも事前に作品への想いと具体的な録り音についてのミーティングを何度も交わして、順調かつハードルの高いことにも挑戦しつつ、良いレコーディングでした。

 

 

 

なにもかも録り終えて、細かいミックスや音調整も頭が痛くなるくらいやって、何周も確認を終えて。

 

最後の最後、もう書き出すだけやってときに直矢さん(社長)が「せっかくやしゲストコーラスしに来てくれたみんなに1回聞いてもらいや」って言ってスタジオのスピーカーで聞くことになりました。

 

ポンっと再生ボタンを押して流れ出した瞬間、この1年間すべての情熱を注ぎ続けた楽曲たちを初めてリスナーとして聞いてることに気づきました。

 

作り出したときから何百回と聞いても「ココはこのほうがええかもな」とか「この英語ちょっと変えよかな」とかそういう聞き方しかでけへんかったので。

 

いまおれはなにも気にせず、この楽曲たちを聞けてる。

 

「良い曲やなぁ」ってやっとなにも考えず素直に思えて死ぬほど感動した。

 

 

 

そんな8曲で構成されてる「Sick Sound Tracks」です。

 

どうや!楽しみやろ!

 

おれら3人が誰より楽しみやけどな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このトレイラーはただしが作りました。

 

自分たちでやってこなかったことも今回いろいろやってみてます。

 

本当に胸張れる作品ができたからこそ、「自分たちのできることを全部してこれを世に広めたい」といままで以上に感じてます。

 

インディーズですから、やるもやらんも自分ら次第ですわ。

 

ちなみに実はまさかのおれが撮影編集したMVも1本あるので楽しみにしててください。(死ぬほどしんどかったのでこれはできたら2度とやりたくない!笑)

 

 

 

いよいよ1ヶ月後!

 

震えて待っててください!

 

これがDown the Rabbit-Holeの本気だ!

 

 

 

ゆーてますわ!

 

 

ほなの!