1泊4~5万以上するような高級ホテルには、数えるほどしか泊ったことがない。
(最近は高級の部類に入る値段ではないのかもだけど)
あのようなホテルの滞在を楽しむには、ホテルスタッフとのコミュニケーションが億劫でないことが重要だと思う。
何かをやってもらう、持ってきてもらうのを面倒くさがらない、遠慮しないかどうか。
偉そうにするわけでも(カスハラ!)、必要以上に卑屈になるでもなく。
こういうところに本当の育ちが出てくるのかもしれない。

高級ホテルほど、スタッフと客の距離が近い気がする。
これは海外だけではないと思う。

数年前、日光で思い切って金谷ホテルに泊まってみた。
行ってみてはじめてわかったけど、川沿いのちょっとした庭とか、大正時代そのまま(かはしらんけど)な屋外プールとか、施設全体がゆったりしていた。
せっかくだから散歩にでも、と思いついたときに、ちょうど若い男性スタッフが話しかけてきた。
肝心の内容はほとんど覚えていないし、プライベートな話をしたわけではないのに、初対面にも関わらず、親しみやすい、良い意味で心の距離が近いことに、話しながらとてもおどろいたことを覚えている。

あるいは、大阪のリーガロイヤルや地方の老舗ホテル(場所は失念・・・)のベルガールと、部屋に案内されるまでに交わした会話も印象的だった。
こちらは親しみやすさというよりはやや緊張感があったけれど、「ゲストとしてきちんと扱われているな」というのが伝わる一生懸命さが、とてもよかった。

「ただ寝るだけだし」という理由で、サービスもエコノミーなホテルばかりに泊まってると、人との距離がわからなくなってくるのかもしれない。
こういう機会を大切にするのが、自己投資というやつかも。