幸福な出会いの終焉なのか…… | 長門有希の失望

幸福な出会いの終焉なのか……


長門有希の失望

 ながるん原作のハルヒはそれまでのラノベの集大成でした。無条件に面白かった。
シリーズ9作で500万部! でもいくら面白いといっても小説単体だけではこんなハルヒ現象は起きなかった。最初地方局でオンエアされたアニメがNHKで再放送するやいなやコアなファンから一気にメジャー化、爆発しましたって感じ。
 ハルヒ・メジャー路線への転換点。
 
 で、アニメ化の話。京アニのクオリティの高さは、ヲタクのサブカルから一般人にも認知されるメジャーへと移行してゆくわけです。
 そしてアニメの華麗なる声優人、特にハルヒ役の平野綾はまさにはまったって感じでしょうか、それとこの原作の語り部であるキョン役の村田智和、(長門役やみくる役小泉役 鶴屋さん役、キョンの妹役なんかも見事にはまってます、もちろん)原作ではもちろん全くなかった晴れハレや冒険でしょ、でしょ、などのダンス・バージョン、そして、人気を決定づけた文化祭シーンでの「God Knows」「Lost my music」平野綾の才能が開花した一瞬ですね。
 平野もあの伝説のLIVE「涼宮ハルヒの激奏」でLIVEを体験して初めて確信したんじゃないでしょかねぇ、これでアーティストとしてやってゆけるとw
 
 それまでの声優のイメージを完全に払拭しました。なんか声優って地味でしょ、それまではねぇw
「幸福な出会い」が重なってハルヒ現象が構築されたわけです。
アニメの文化祭でのLIVEシーンは圧巻、それまでのアニメのLIVEシーンを全て凌駕してしまいました。 もちろん、平野綾の才能も、それに賦与してるのは言うまでもありません。
 ハルヒ以降のアニメではそのクオリティが標準となりさらに質は向上する。
視聴者ほうはもう絶対それ以上のクオリティを求めてきます。いわば諸刃の剣というわけです。

 それぞれの時代のヒット・アニメがそうであるように例えばガンダム・マクロス・エヴァのクオリティが次の時代の平均になってゆくわけです。
日本のアニメはそうやって世界でもデイズニー以外では恐らく一番の水準のアニメと評されるくらいすごいわけです。
 その芸術性だけを上げるなら完全にデイズニーを上回っていると思います。

 多くの才能がアニメに向かっているといっても過言ではありません。

 特に低予算のTV・アニメでありながらハルヒのクオリティは異常とも思えるくらい高い。劇場用アニメで培ったノウハウがキラ星のごとく詰まっているわけです。

 はてさて、大ブレイクを果たしたハルヒなんですが、作者のながるんはどうやらスランプらしいです。 9話「分裂」でとまったまま、その次の「驚愕」は、な、なんと1年半も出ていない現状。
 恐らくながるん現在のところ最終の「分裂」で新キャラ出しすぎで、日常を描けなくなったのではないかと想像されます。微妙に非日常なとこが売りなんですからハルヒ・シリーズはですねぇw
 日常から乖離しすぎるキャラの多数想像は、完全にながるんを苦しめているような気がします。
 つまり、身から出たさび、あるいは収集がつかなくなったのではないかと推測します。
 まあ憶測の粋を出ないヨタ話ではありますがね……やれやれ。