アメリカの中央銀行である連邦準備制度理事会(FRB)の政策がいま厳しく問われています。FRBが12月に市場の期待通りに金利引き下げを行うのか、注目されています。バーナンキ議長が舵取りを誤れば、更なる世界の株式市場の暴落とアメリカ経済悪化の危険をはらんでいます。
これまでのアメリカ経済の好調を支えてきた不動産が下げに転じたのです。サブプライムローン問題は深刻さを増しています。右肩上がりで上昇を続けた住宅価格が1970年以来の下落を続けています。
金融機関の損失の合計は50兆円に及ぶという観測もなされ、そうなると200兆円以上の信用収縮が起きるという観測もあります。これが90年代までであれば、FRBの無策をきっかけに、世界経済は不動産、金融、株式の連鎖危機をきっかけにして不況に突入しても不思議ではない状況です・・・