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 20年位前にこんなことを経験した。


 60年代の中頃、早稲田の私より一年後輩で、実家が九谷焼の窯元だった男の嫁から「夫が家出した」との電話が入った。家出の理由には、心当たりはあるが、最後には私に連絡してくるだろうということで、私に電話をしたというものだった。自家用車で家出したということを聞いた。


 瞬間、この男が必ず早稲田の大隈講堂近くに来ると私は確信した。結局その確信は、はずれることとなったのだが、私がこのように考えたのは、この男についてのある記憶による・
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