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●日本人の半分が“病人・半病人”にされてしまう!


 “分煙”という名の事実上の“禁煙”強制キャンペーンに続いて、いま厚生労働省が血道をあげているのがメタボリック・シンドローム(内臓脂肪症候群)撲滅大作戦である。


 メタボとは、内臓肥満・腹部肥満に高血糖・高血圧・高脂血症のうち2つ以上を合併した状態と定義される。これらはそれぞれ単独でも大いに健康を損なう要因だが、複合すればなおさら動脈硬化性の疾患に陥りやすいということで、予防と治療が急務とされている。06年5月に厚労省が発表した診断基準によれば、


▼ウェスト周囲径が男性85センチ以上、女性90センチ以上で、
▼さらに次のうち1つ以上に該当すれば予備軍、2つ以上に該当すればメタボとなる。


(1)血圧=最高血圧130mmHg以上または最低血圧85mmHg以上
(2)脂質=中性脂肪150mg/dl以上またはHDL40mg/dl未満
(3)血糖=空腹時血糖値110mg/dlまたはHbAlc5.5%以上


 ところがこの基準は、『メタボの罠/“病人”にされる健康な人々』(角川SSC新書、07年10月刊)の著者である大櫛陽一=東海大学医学部教授によれば、ほとんどデタラメに近いもので、これがそのまま適用されると40~74歳の日本人の49.7%が病人もしくは半病人として病院での受診を勧奨されることになる(日本人間ドック診協会の分析)・・・

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