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《ざ・こもんず》ブロガーの山?養世さんの11月16日付記事『連立の前に公正なルール作りを』でも触れられていますが、フランスの「コアビタシオン」がちょっとした話題となっています。
「コアビタシオン(cohabitation)」とは、フランス政治で大統領が所属する党と議会の多数派政党が異なる状態を指します。フランスでは大統領は国民の直接選挙で選ばれるため、こういった現象がおこりやすいと言われています。
「コアビタシオン」は日本語では「保革共存」などと訳されることが多いようですが、本来は「同居」や「同棲」といったニュアンスで、コアビタシオンになると、大統領の権限は大きく制限され、議会が選出する首相に多くの政治的実権が移ります。
フランスと日本ではねじれのパターンが異なりますが、権力の分立が重要な意味を持つ民主主義体制にとって、ねじれ現象はある意味当然の出来事だともいえます。
福田首相と小沢代表に権力が二分されている今の日本の国会。大連立という同棲(結婚!?)の同意は周囲の反対によって却下されてしまいましたが、日本版コアビタシオンのこれからの展開に注目です。
◎コアビタシオン(Wikipedia)
http://ja.wikipedia.org/wiki/コアビタシオン