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 先の参院選の結果生じた衆参ねじれ国会の下で、かつてない緊迫したやり取りと駆け引きが展開され、それが次の総選挙での文字通り「政権選択」に繋がっていくことを誰もが期待しているというのに、そのねじれ状態の重圧に耐えかねて、まず与党の党首がプッツンし、続いて野党第一党の党首もプッツンしたのでは、話にも何もならない。


 6日夜になって小沢は辞意を撤回し「恥を晒すようだがもう一度頑張りたい」と表明、一連のドタバタは一段落したものの、彼の威信低下は避けられない。4日の辞意表明会見の際に彼が他人事のように言い放った、「民主党は様々な面で力量が不足しており、国民からも本当に政権担当能力があるのかという疑問が提起され続け、次期衆院選勝利は厳しい情勢にある」という問題を、自らの責任でどう克服していくのかの覚悟と具体的な方針を党内と国民に示すことなしには、求心力の回復は難しい。



●大連立という選択はあり得ない


 そもそも93年に、政治改革をめぐる自民党の分裂によって非自民・改革派8党派連合の細川政権が誕生し、同政権下で94年に小選挙区制が導入されたのは、他でもない、選挙を通じての正々堂々の政権交代が当たり前となるような政治風土を醸成することを通じて、政策と予算の官僚による実質的支配、それを前提とした政官業の癒着と政治の腐敗、密室での政局取り引きといった日本政治の発展途上国的属性を一掃していくことに狙いがあった・・・

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