これまでの政局でも政界再編成にかかわるような大きな動きを見ると、現在の民主党小沢一郎代表が主役となったケースは多い。こういう時の小沢は我々の常識とは違う行動を取るので、予測のつかない動きはよくあるのだが、それがまた突然出たかと思ったのが今回の騒動だった。
そもそも前回の参院選で参院与野党が逆転したことで、メディアは政治が「未体験ゾーン・未知の領域」に入ったと言っていて、次期総選挙の結果次第では大連立もひとつの柱になるのではという話は出ていた。
この「未体験ゾーン・未知の領域」がしばしば間違って理解されているので再整理すると、これには大きく分けて3つのシナリオがある。
第1のシナリオは文字通りの「政権交代」。これは二大政党制でなければ実現しないのだが、1993年以降の小選挙区制導入でその流れが進められてきて、ようやく野党第一党が本気で政権を獲ろうと思ったのは今回初めてのこと・・・
