辺真一のブログが読めるのは《ざ・こもんず》だけ!!





選挙終盤で形勢不利と見た自民党は「負ければ北朝鮮を利する」と連呼していた。その通りの結果となった。安倍政権は、憎き金正日政権を喜ばせてしまったのだ。それどころか、外交的圧力と経済制裁で金正日政権の「レジームチェンジ」を狙っていたのに皮肉にも逆に政権交代の窮地に立たされてしまった。

拉致問題で総理となり、拉致問題を政権維持のため「政治利用」してきた安倍総理は金正日が「安倍相手にせず」と、拉致問題で全く動かなかったため、小泉政権のように拉致問題を「カード」として使えなかった。逆に、「安倍おろし」を狙う金正日に逆手に取られるはめになってしまった。明らかに攻守ところを変えてしまった。


北朝鮮は今回の選挙結果について「安倍政権が政策を変えれば、協議に応じる」(外務省副局長)との反応を見せた。安倍政権が融和政策に路線転換したブッシュ政権のように「軌道修正」ができれれば、8月中に再開される日朝作業部会で北朝鮮が安否不明者の再調査に応じることも考えられなくもない。


問題は、強硬一辺倒の安倍総理が「柔軟路線」にシフトできるかだが、米国が核問題で北朝鮮との「和議」を進めている状況下では日本一カ国の「封じ込め政策」には限界があることや、政権のレイムダックを防ぐためにも、「豹変」する可能性もある。

総理就任丸1年となる9月から横田めぐみさん拉致30周年の11月までの間に拉致問題がひょっとすると動き出すかもしれない。◆


《ざ・こもんず》を読む(無料)      サンプルページはココをクリック