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 9月25日、国会は福田康夫氏を第91代内閣総理大臣に指名し、13日間続いてきた権力の空白にやっと終止符が打たれた。この間日本のメディアは結果の分かっている自民党総裁選挙ばかりを報道し、誰も権力の空白という異常事態を問題にしなかった。外国のメディアだけが「日本は権力がなくてもやっていける国だ」とシニカルに報道した。


 与謝野官房長官は入院した総理に代わる臨時代理を置かない理由として、(1)短期での退院が明白(2)首相の判断はしっかりしている(3)危機の場合はパトカーの先導で官邸に5分で戻ることができるなどと説明したが、2,3日ならともかくそれ以上の入院に際して臨時代理を指名しない国が先進民主主義国家の中にあるだろうか。


おそらく総理が不在でも官房長官が存在すれば事実上権力は空白でないという判断なのだろう。しかしそうしたところに最高権力者がただのシャッポに過ぎないこの国の権力構造の異常さ、言い換えれば責任の所在をはっきりさせない特異な体質が現れている。
いずれにしても安倍総理辞任表明からの13日間は、日本の政治が理解不能の状態に陥っていることを・・・・


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