今さらですが・・ なんだか気になってきたので。


柳沢厚労相は、2月6日午前の記者会見で、


「若い人たちは結婚したい、子供を2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいる。この若者の健全な希望にフィットした政策を出していくことが非常に大事だ」


と発言。「健全」という言葉が問題発言であるとして取り上げられました。


「健全」という言葉が問題であるのはさておき、何の数字を根拠にこの発言をしたのでしょうか。


実は、既婚者に限って出生率を計算すると、ここ30年ぐらいは「2.20」ぐらいを維持していて、それほど変わっていないのです。


詳しくは↓のサイトを参照して下さい。

http://www.ipss.go.jp/syoushika/seisaku/html/111b4.htm

http://www.ipss.go.jp/syoushika/seisaku/html/112a1.htm

http://www.ipss.go.jp/syoushika/seisaku/html/112a2.htm

http://nakao312.exblog.jp/2888207

このデータを見てみると、いま少子化が止まらないのは、「子どもを産めない家庭」である以前に、「結婚できない・しない男女」が増えていることに原因があるのです。


2000年の35-39歳の女性の未婚率は13.8%。
35-39歳の男性の未婚率は25.7%。


少子化は、晩婚化した日本の現状の影響が非常に大きいのです。

もちろん晩婚化には経済的な理由もありますし、時代の流れとも考えられます。


晩婚化が少子化に影響を与えているとする数字はたくさんありますが、政府もさすがに「結婚しろ!」とはいえないので、ここらへんの対策はなかなかうてません。


ここが少子化問題の難しいところです。


細かい話ですが、気になったので書いてみました。