先日、戦後の大失言として池田勇人の「貧乏人は麦を食え」を紹介しました。とはい
うものの、実は、池田自身はこのような発言をしていません。
正しくは「所得の少ない人は麦を食う、所得の多い人は米を食うといった経済の原則
に沿った方向が望ましい」です。消費者米価の引きあげについて野党から質問を受け
たときに、池田は上記のように答弁しました。
しかし、この発言を聞いた野党が激怒。内容は曲解され、「貧乏人は麦を食え」とい
う言葉が勝手に生まれて一人歩きし、失言問題に発展してしまいました。
実際には、池田自身は日頃から麦飯を食べていて、発言には貧乏人を差別するような
意図はありませんでした。
時は流れて2007年。年初めの国会も失言問題で大荒れ模様ですが、発言にはどのよう
な意図があったのでしょうか。