メインストーリーとゴジラDLCのストーリーを終えての感想。

 

 

「ワシも昔はお前みたいなダイバーやったが膝に銛を受けてしまってな……」

 

 

メインシステムである魚を獲って寿司屋で稼ぐのはしっかり楽しい。

 

とにかく昼間に海に潜って漁をし、夜は寿司屋で獲ってきた魚をふるまって稼ぐというのは終始変わらないです。

シンプルに集めた資源で稼ぐのは非常に楽しい。

終盤に行く程稼げる魚かどうかで判別できる様になるので漁に行くのが面倒になってくるのは正直あるけど……。

後、売り上げの内訳や出費の内訳、来店人数とか数字の要素をしっかり確認できるようにしてほしかったり……。

 

 

 

 

魚を獲るだけでもこまめな操作要求がある。

 

魚を獲るのは主に銛を使うのですが、銛で魚を突いた際に魚の耐久が残り少しだった場合は連打等が毎回要求されるんですよね。

クリアするとその時点で魚を獲得できるけれど時間内にクリア判定に達しなかったらもう一度狙う必要があったり。

しかもその時の銛の属性によって連打だったりスティック操作だったりリズム押しだったりと変化します。

設定から長押しで連打扱いにすることができますが、毒属性のスティック回転は長押し無効です。スティック寿命縮めないで。

マヒ属性のレバガチャは長押し=倒しっぱなしで済むのですが……。

 

 

正直なところ拡張要素が多すぎる……。

 

最初は魚を獲ってくるだけで材料は足りるのですが、徐々に米、そして野菜と追加要素が増えます。

 

最初に追加される生け簀は武器強化やエコウォッチャーでアイテムとのやりくりが大変な中で、ろくに魚を持ち帰れなくても魚を仕入れる事ができる様になるので良かったです。

ただ3パターンある入口と中間水域は生け簀の容量に対して種類が多い為、最大まで拡張していてもすぐに飽和してしまいます。

なので毎日生け簀まで赴いては店に送るなり売るなりする必要が出てきます。

一方で6種類しか魚のいない氷河通路は満杯になるまで数日放置できる。

 

その後増える米と野菜は毎日ではなく、毎ターン処理する業務が増える面倒事という印象。

米はオットーが「勝手にワシが育てとくで!」と言う割に雑草を抜きに行かなければならないし、収穫後には引き取りに顔を出さなきゃいけない。

 

更に追加される農場は自分で1マスずつ種を蒔いて1マスずつ水をあげなければならない……魚獲って寿司屋も軌道に乗っている所で急に牧場物語の最序盤をさせられるんだ?ワクワクよりもわずらわしさになってしまう。

一応、水やりに関しては設備を購入してスプリンクラーにすると水やり不要になります。また米や農場の作業はサミーを雇って自動化できるのですが1週間で2万と高額な上に結局は米と野菜と卵を回収するために顔を出さなければならないので楽になっても手間はかかるんですよね……。

 

 

キャラクター達や風景が細かい所まで沢山変化する。

 

オープニングからプレイ画面、イベントでのカットシーンなど本当によく動く。

これは徹頭徹尾、最初から最後までコラボ要素からDLCまでずっと賑やかでとても楽しい。上記で面倒と嘆いた水田と農場も作物と成長段階毎にちゃんと絵があるし設備拡張を依頼した後、完成前限定で工事中になったりと本当に作りこまれているます。

デイブの見た目も麦わら帽子に手ぬぐいでしっかり変わっていたり、こういう細かい変化もあるのは本当に楽しい。

水田と農場も面倒だけどその分しっかり要素として成立し作りこまれているということでもあります。

 

また、寿司屋店内もテーブルやイスのデザイン、装飾などを購入してレイアウトを楽しめます。個人的には「まねきねこ」が好き。ちゃんと手が動いて招いているんです。装飾も実際に設置するとアニメーションしていたりそもそものバリエーションが豊富で楽しいです。

ゲーム内で特定の日になるとその日限定の店内になったり。

 

取返しがつく分、戦闘は難しい。

 

嵐の晩限定でボスとの戦闘エリアが出現するのですが、戦闘方法が特殊だったり単純に被ダメージが大きかったりして、挑めるからと即向かうと難しかった思い出です。

そもそも天候が嵐になるのも人によってタイミングが異なりますし、1のボスを無視しても次の嵐には2のボスに切り替わり、更に無視するとより強い3のボスへの挑戦権で固定されます。

ボス戦は夜限定なので寿司屋の営業時間を削ることになります。

何故よりにもよってパーティという稼ぎ時に……。

 

一度3番目のボスになると倒すまでずっと嵐の度にクラウス討伐のミッションになりますが、倒すと2番目へ、それも倒すと1番目のボスと逆走する形で発生していきます。

進めるスピードや操作の得手不得手にも依るとは思いますが、正直終盤に登場する派生武器及び最大の酸素容量でないと厳しいのでは、と感じます。

クラウスは接触ダメージが大きいのに当たり判定もでかくてきつい。

 

よく1番目のボス素材を用いたデスライフルがお勧めされていますが、私のように倒せないまま次のボスになっても、魚人族素材のランク武器でクラウスに通用します。

クラウスは大きいので通常レッドスナイパーの強化版が個人的お勧めです。

 

ストーリー中にほぼ必須となるクリオネクイーンも偏差突進、追尾で接触ダメージを狙ってくるので非常にきつかったです。

また序盤にあるイルカの救出など、漁獲のつもりの武器でいたら唐突に戦闘になることが多く、戦う準備のできていないまま戦わされることがストーリー中は多かった記憶です。

 

 

基本的にストーリーは楽しい、というより面白かったです。

 

ストーリーは寿司屋でVIPやいつの間にか居座る客に特定の料理を振る舞う物と海中を進んでお使いをこなす魚人物語の二つです。

 

 

バンチョ寿司物語は寿司屋経営の要素が増えたり、バンチョの深堀りがされてとても好きです。

毎クエストで入るリアクションも賑やかでとても楽しい。後半になるとお料理ミニゲームが現れますが個人的には楽しかったです。その場限りでずっと料理操作を要求される訳でもなかったですし、操作をミスした時にバンチョが「しまった!」となっている所も楽しい。

 

またストーリー中にバーナーで焼き切るミニゲームや強制横スクロールの障害物避けがこれまた唐突に現れるのですが、個人的にはリトライもスムーズならクリアのハードルも高くないので素直に楽しめました。

こういう物を作れるようになったから作りたい!という感じで実装されている印象です。難しくして苦しめる様な物ではなく、楽しんで実装されているんだろうなぁって。

 

 

一方で魚人物語の方が所謂メインストーリーになるのですが……。

 

1.私達を助けて!

2.まずは我々に信頼できると証明したまえ。

3.お前のことは見張っているからな。うわ人間が話しかけてくるなよ。

4.貴様に我々を助ける権利を与えよう。

5.この先の環境に耐えられない?人間は貧弱だな。

6.原因を早く突き止めてよね!

 

と終始「救援を依頼してきた癖に自分たちで何もしない所か感謝すらしない」魚人ばかりなんですよね。ちゃんとお礼を言えるのは子供達とニアモちゃんぐらいです。

人間に虐殺された過去から人間不信なのは仕方ないとしても、そんな過去がありながら「武器を持たなくなって久しくて、原因を探しに行くにも危険で誰も行けないんだ」じゃないでしょ。むしろ武装強化に走る過去でしょ。

デイブが聖人だから助けてくれているだけで私は勝手に滅びとけとしか思えません、クリアした今でも。

散々「お前のことは信用していない」「怪しい奴は誰も通さん」と豪語していた門番はワットソンに突破されてるし。魚人村を助けようという人に対してぎゃーぎゃー言ってた割に自分の仕事すら出来てないじゃねえか。

スワムは初対面から見下しビッグマウスでムカつくけど終盤の謎解き&戦闘に唯一手伝いに来てくれていたのでまぁ良いかな。

王様とラモは「さぁ行け!」じゃねぇよ。少しは手伝うそぶりや心配するぐらいしろよ。てめぇらの代わりに命張ってんだぞ。

門番とラモと王様は最後の最後に手伝いに行ったから全部チャラになるなんて思うなよ。

 

思わず言葉遣いが荒れましたが、それぐらい魚人が好きになれないんですよね。

リアルっちゃあリアルだけど助けてくれていると分かっていながら本人を前にして心配も感謝もないのはどうなの。

あと巨大ガドンはどう考えてもテンジン様の成れの果てだけど、全く触れられることなく終わりましたがそれもどうなの……。せめてそこら辺の話をもう少し展開してくれたらまだ没入できたかも知れない。

 

まぁ、そんなこんなで「こんにゃろめ……」となって進めたタイミングで丁度謎の魚人のおっさんセクシームービーになったりして笑わせてきたり、スワムが手伝いに来てくれたりと、適宜楽しくクールダウンしてくれました。楽しいし面白いんですよ、ちょいちょいムカつくけど。

 

 

図鑑やクックスタの収集が楽しい。

 

魚図鑑は勿論、ゲーム内のSNSで #バンチョ寿司 の投稿が増えていくのが本当に楽しい。

 

特定の寿司ネタや料理を初めて提供した後に投稿がされるのですが、カラフルな熱帯魚寿司の写真と一言が素直に面白い。

ガドン登場時には「遂に魚人寿司まで!?」と思ったけど流石に無かったね……。

タツノオトシゴのバサラ持ち投稿

 

また、従業員を最大のLv.20にしてもその従業員に対する投稿がされます。人件費がかさむのであまり余剰人員は雇いたくなかったけど全員分収集したくなる。

実際に調味料の調達があるので人員が無駄になることがないのも良い。

 

 

コラボ要素が丁寧で更に楽しく有意義。

 

ベースゲームその物にもいくつかコラボ要素のイベントがあって、

 

まず魚人の村でBalatroが遊べる様になります。作中名称ジンボのゲーム。

さすがに縮小版と言える程度の機能にはなりますがBalatro体験版としては十分楽しめます。というか既に楽しい。

Balatroで遊んでいるだけでベイまで稼げます。(勝てば)

カードパックが魚人族仕様になっている所とか細かくて好き。

 

またPotion Craftも登場し、店にある魚でカニかご用の餌を作成できるようになります。生け簀でまとめて店送りにしている為に余っている再序盤の魚の有効利用ができるようになって便利。


作成時はPotion Craftの様にすり潰します。

 

 

ゴジラDLCについて。

 

最初は期間限定だったとの事ですが、2025年11月現在、特に期限の明記もなく配信されています。

 

ストーリー自体は短めでサクッと遊べました。

どうしても怪獣出現=戦闘イベントではありましたが特殊操作のボス戦なので何度か挑んでいればどうにかなる、と思います。

どうしてもゲームの都合上デイブに調査が丸投げされるのですが、ちゃんと隊員もボス戦で「任せっぱなしにする訳にはいきません!」と回復担当として活躍していたのがとても良かったです。

ちゃんとNPCが仲間として活動してくれているのは本当に好き。

 

ストーリー後は怪獣フィギュアの収集が追加されます。

正直ゴジラはゴジラという存在を知っているだけ程度なのですが、入手したフィギュアの怪獣の登場作品名、簡単な紹介文、鳴き声再生があり詳しくなくても見ていて楽しいです。

 

 

終わり。

 

くだを巻いた部分もありますが、結局はとても楽しいです。

DREDGEにハマっていたのでDREDGEのDLCをクリア後の楽しみにしながら遊んでいたのですが時間を掛けすぎたのか、DLCを始める所でモチベーションが冷却されてしまいました。

遊んだらまた別記事で感想を書くと思います。

 

それでは。