とりあえず、今回で最も痛感させられるのはメイも言っていた 

「みんな自分の身を守ることが最優先だから。」です。 

 

前回はスヒョンのお守りが壊れ、温泉街にある銀朱宮を目指す。 

道中で虫族の捕虜が不必要に虐げられていた所を止めに入り姫様と共闘するも、悪漢に絡まれベアータの案内で逃げ切る。

 

 ここからが今回。 

ベアータの自己紹介とイズミの帰還にナイジェルが同行している、という説明話。 

多分ベアータの幼さとか自己の薄さにイズミは付け込んだとは思うんだけど、いまいちイズミやベアータの考え方が解らないのでこの二人は置いておきます。 

 

それはそれとして、二人が待っていてくれている状況なのは分かっていて姫様とベアータに一言どころか伝言すらせずに黙って帰るのは如何かと思うよスヒョン。

でもただ知り合っただけの仲で友人でもない訳ですし、おかしくはないか。

 

 結局メイに頼んで脱走をした訳だけどイズミの「温泉街の亜人たちが責任を問われる」ことには変わりない判断だったわけですが、それは良いのかナイジェルよ。

 

 まさか脱走して最後の2話で一気に〆て来るとは思わなかったじゃないですか……。 

姫様の中で「今を生き延びること」という希望が見つかったのに、ほんの一時も希望を抱く間もなく目の前で失って。

 

 

 

 

 昨日までの姫様であれば「死なば諸共!」と言う同胞と共に抗いぬいていられたであろう事が尚更辛さを与えてくる。 

 

 

メイはより高額な報酬が支払われたから情報提供(密告)をしていた訳だけれど、つまり脱走した事について知った上で広める様に、もしくは虫姫様の行動について報告する様に取引をしていた人がいるということですよね。

脱走した事を広めようしたのであればイズミ 

姫様について報告させていたのなら巻雲 だろうかと。

巻雲に至ってはしれっと騒動に乗り込んで来てますからね。 

 

レイとの会話は選択肢がどう捉えて良いのかが分からなくて本気で悩みました。 

「スヒョンがティトリマを裏切るなんて」

 

 >彼女は盟主の娘だから不正を働くわけにはいかない 

これは不正=捕虜の脱走を手伝う=犯罪 という国、彼女にとっての故郷に対する不正という意味だと捉えました。

 

 >お願いしてみても良いかもしれない

これはスヒョンにティトリマを助ける様に説得を試みても良いかもしれない、という意味?彼女の情に訴える様な? 

 

>偽りだ。メイが最も誠実だ。報酬のためにそうしただけだ 裏切りだなんてデタラメを言うな。

メイが最も誠実である様に、スヒョンも報酬のこと考えただけだ。という意味? 

この中だと私はメイが最も誠実なんですが「スヒョンが報酬のためにそうした」という意味だと少し違う気持ちはあります。

 

 本当に、スヒョンだけでなくパンも豊国も千雪もメイもヒマワリも皆、我が身が一番可愛いんです。 

 

たまたまティトリマが頼れるものは我が身一つの状況にありながら捨て身でいたから、スヒョンやメイが悪役に見える様になっているだけなんですよね。

ただただ、それだけ。 

 

虫姫以外は皆その国の民であり、表立って権力に逆らい大罪人になりたいだなんて、どうして思えようか。