広島県福山市の羽田皓市長は26日に福山競馬の廃止を表明。中国地方で唯一の地方競馬場がなくなる。存続の条件である単年度黒字が見込めず、来年度以降の黒字が困難な状況であるため、今年度3月末までの営業となってしまった。
IPATで地方競馬が買えるといっても、ふくやまけいばは基本土日開催。やはりJRAの馬券を買う人が多いことは確かである。観客動員数も1000人を上回るかどうかで、夏休みであってもほとんど変わらないのが現状。JRA交流重賞もないので認知度は乏しい、編集部のまわりでも福山市に競馬場があることでさえ知られていない。熱いファンが多い福山競馬場がなくなるのは寂しい。
競馬場廃止を打ち出している自治体が多いのは確かである。いかに馬券を買ってもらうかが今後の課題であるであり、競馬=JRAのみというファンを引き寄せなければならない。競馬場は競馬だけ見せるという時代も終焉を迎えたのかもしれない。近隣住民が楽しめる施設、家族連れで楽しめる施設。競馬場で見かけるのは定年を向かえている人ばかり、とにもかくにも競馬の低年齢化が必要なのだ。競馬は怖いから競馬は楽しいと思ってもらうためのアイデアが必要なのである。「道の駅」っぽい感じで整備してみるのはどうだろう。