注目は「母父」。「アア」の表記がありますね。「アア」とは「アングロアラブ種」の略です。「アングロアラブ種」とは、簡単にいうとサラブレッドとアラブの混血(アラブが25%以上)です。日本では「アラブ」と言われることが多いようです。サラブレッドはスピードを追求するので、(血が濃くなる)虚弱体質や気性難になりがちです。それを補うために頑丈で温厚なアラブと混合させることで、競走馬として育てたようです。丈夫ですから「地方競馬(草競馬)」特有の連闘連闘にも耐えられるので重宝されたんですね。でも、時代の流れには逆らえません。海外から有名な種牡馬(サンデーサイレンス等)が輸入され、サラブレッドの血統が拡がるにつれ、アラブの生産が減っていったのです。2007年には生産頭数が「0」となり、唯一アラブ限定レースを行っていた福山競馬も、2009年9月をもって廃止になった。その後もサラブレッドに交じって競走を続けている馬もいますが……。話は長くなりましたが、「母父」で残っているのも貴重ですよね。だから、エースキッド!ゴーディー!を応援します。
※アラブの解釈が間違っていたらスミマセン。補充するなり、大目にみてください(笑)