今回の馬旅は「東北」。競馬は熱く、気温は暑くならないことを願う。
7月3日(水)
東北自動車道の福島松川PA
スマートインターチェンジを利用し、再開のメドもたっていないニュートラックいいたてへ。飯館村は、福島原発の影響で生活もままならない状況が続いている。ほとんど誰も住んでいないので人が歩いていない。人が戻ってくるためにもせよニュートラックいいたて
の早期復興に期待したい。ニュートラックいいたてを後にし、1時間かけてこちらも被災地である南相馬市へ。と空からポツポツと雨が降ってきた。今年のダービー馬キズナなど多くの活躍馬を出しているノースヒルズ
の卒業生が所属する松○ライディングセンターを訪問。3日間前までに事前連絡が必要なので詳細は競走馬ふるさと案内所
に問い合わせのこと。身勝手に訪問しないように!ここでは場長に貴重な話が伺えた。原発の影響で南相馬市の中でも立ち入り制限があるところないところがあり、本来ならば飯館村への車の通行も禁止になるはずだった。しかしあまりにも不便なために許可されている。それでもいわき市には通常1時間のところ3時間かかるらしい。可哀想なのは子どもたち。未だに外での行動は自粛されており、今年の運動会も体育館で行われたそうだ。牧場の馬たちもしかり。寝藁がないのだ。除染も進んでおらず作る人がいない。本来なら藁を貰って肥料で返すらしいのだが作る人がいなければ成り立たないのである。今はおがくずを購入して敷いているので負担は計り知れない。それとやはり津波の影響が大きかったようだ。海から3.6キロメートル離れている牧場だが、あと500メートルのところまで津波が到達してきたとのこと。牧場が多いこの地域。被害は甚大で報道で伝えられているのはごく一部。ここでもうまく伝えられないが、場長も目を背けるほどの光景だったそうだ。他にも野間追の話など1時間くらいお邪魔してしまった。本当にありがとうございました。次に向かったのは相馬市。相馬野馬追
で全国的にも有名なところ今年は7月27日(土)28日(日)29日(月)に行われる。この頃には大雨。相馬中村神社
でバシケーン・ジューダを見せて貰うが、土砂降りなのでゆっくり参拝もできず早々に後にした。ここから山形県上山市を目指すのだが複数の行き方があり、蔵王の御釜
を見ることもできるのだが雨ではどうしようもない。最短ルートを選択したのだが約4時間の長い道のりであった。かみのやま競馬場跡地の端っこに新しく建設されたニュートラックかみのやま
に到着。市民の憩いの場を奪わなかったところは評価したい。スパーキングレディーカップなどを購入。充実した今日の宿泊地は山形自動車道の寒河江SA
。利用客が少なく静かだが、売店が20時までなのと駐車場からトイレまでが遠いのがネックか。雨の日はつらい。