否定するシリーズ、第二弾の今回は引き分けの時によく言われがちな「大きく引く」です。

結論から言うと間違ってはいないがそれが出来たからと言って劇的に変化が起きるわけだはありません。と言うよりそれと同じ効果をより苦労しないで習得できます。大きく引き分けすると引き尺が大きくなる事と手先の力が増す代わりに会の長さが犠牲になります。なので引き分けで大きく引く必要はないです。

なぜあなたが大きく引けと注意されるのかは、簡単に言うとあからさまに引き尺が小さかったり、肩が縮こまって小さく見えたりが原因と思われます。

と、ここまでいろいろ書いてきましたがじゃあどう言う風な引き分けをすればいいのかと問われると、第三から会までの最短距離つまり直線です。

まぁそこは厳密じゃなく余計な力が掛からなくて直線より下を通らなければいいです。

 

 

じゃあ大きく引かないでどう大きく見せるのか、

引き尺が小さいと言うのは羽を口元に感じるくらいだと思います。今回は引き尺の話はしません。引き尺が足りないと思うなら理想の会の形を意識してそこに右手を持って行く練習をしてみて下さい。

こちらが今回の本題です。

 

両肩が浮き上がってうえの赤丸の間隔が狭いと引き分けが小さく見えます。どう見せるのかと聞かれたら、間隔を開ける、そのためにどうすれば良いかは...このあとすぐ!

ちなみに引き分けを大きくすればその分肩も動くので肩が浮きづらいです。なので引き尺が大きくなるのもそうですが、そんな理由があると思います。

 

 

肩が不安定なので浮き上がってくるのです。その肩を引き分けで安定させようとすると大きく引かないといけなくなります。肩をもっと早い段階で安定させれば大きく引かなくても肩は決まります。

これはなかなか高校じゃ教えてくれないと思いますが、動いている時に手先をいじったりすると力がかかります。とすると、行射の中で一番力がかかっていないのは胴造り、弓構えです。大きく動かない部分(肩まわり)は胴造り、弓構えで決めちゃってその形を出来るだけ変えないように持って行くことが重要だと思います。

それは分かったが、じゃあ肩はどこに置けばいいの?

 

 

あのですね、肩の位置なんですが……これ絶対に言わないでくださいよ、実は……体の前がいいらしいですよ。

肩の位置は無理のない前がいいと思います(前は体のお腹側)。なぜなら、肩甲骨を寄せるような形の肩の位置では弓の力によって肩が寄せられるので見た目だけじゃなく物理的に小さな射になったしまいます。肩の高さは出来るだけ下げた方がいいです(やたら上がってなければ良い)。しかし肩が下がる人(首長族)とあまり下がらない人(首短族)がいますので無理はしないように。呼び方は私が勝手に決めたので正式ではありません。ちなみに私は後者です。自分がそうだからかもしれませんが、首短族の方があたる気がします。ですが首長族の方が圧倒的に見た目がいいです(羨ましい!)。

 

 

 

まとめ

今回のことを総合すると、大きく引く必要はない。それ以前にできる準備はしておく。肩は胴造り、弓構えで前と下のイメージ、それ以降もイメージを変えないで形を作る。これだけで余計なことを考えず、余計な力もかからない。これをやらない理由がない!

はい、今回はこんな感じです。

みなさんそろそろ練習ができるようになった頃では無いでしょうか?

突然の急激な運動は怪我の原因になりかねないです。無理せずにでも、効率的に練習して下さい(ライバルも同じくらい休んでるはずなので)。