最近、生理心理学(脳と心のつながり)を勉強し始め、解剖学以来久々に脳の勉強をしています。
哺乳類の中でも極端に大きく発達した大脳新皮質は、本能や情動行動を司る大脳辺縁系からさらに進化したもので、「よく生きる」ための適応力やクリエイティブな能力を秘めており、「ヒト」として生まれたからには、この部分を存分に活かしたいなぁと感じています。
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著者の西田氏は、「人は『思い』の通りに生きている」と述べています。
世間ではよく「人生は思い通りにならない」とか「人生はままならない」といいます。しかし、それはまったくのうそです。人生は思い通りになるし、意のままになります。
それどころか、人の「思い」が未来をつくりだすのです。
人類と他の動物を区別するイマジネーションやクリエイティブな力は、すべて前頭葉から生まれてくるものです。
私たちが当たり前のものとして利用している自動車や飛行機、冷蔵庫やストーブも、一番最初は「こんなものがあったらいいな」という形で、昔の人の前頭葉に宿った「思い」でした。そういう「思い」を一つ一つ現実化してきたのが人類の歴史であり、文明や科学技術の進歩です。
「思い」を現実化する動物、それが人間です。
人は前頭葉が思い抱いた未来を実現しながら生きています。
ちなみに、前頭葉は大脳新皮質の前方に位置します。
西田氏は、こんな事を指摘しています。
願望を次々に現実化していくような成功者だけでなく、
成功できていない人も、自分の思いを実現化している
たとえば、こうなりたい!と言いながらも、心の奥底で「いやぁ、やっぱり難しいかも」「また無理かもしれない」などなど。こういう思いを実現化しているというのです。
心理学で実際にこんな実験があります。
クラスの何人かを無作為に選び、1つのグループは極めて優秀な生徒達、もう1つのグループはその反対と設定し、それぞれの教師にあらかじめ「優秀」か「そうでない」かだけを伝え授業を行ってゆきます。結果は、生徒の知能指数に関係なく、「極めて優秀」と伝えられた方のグループはテストでも良い成績をとるようになり、現実に優秀な生徒になりました。それぞれの教師の思い込みによって、生徒に対する態度も違い、生徒達もまた教師の態度から「自分は頭が良いんだ」と思い込んだ結果です。
だから昔からよく「プラス思考」とか「ポジティブ・シンキング」なんて言われているんですよね。でもこれまた難しいんです。世の中、プラスとマイナスがあるように、ポジティブだけが存在するなんて摂理に反してますからね。
明日はポジティブについて考えてみようかなぁ。
明日もみなさんの1日が明るく楽しいものになりますように