やまさんからの手紙 3/11着信 | 大麻取締法変革センター仮設ブログ

やまさんからの手紙 3/11着信

3月11日。やまさんから手紙が届きました。転載します。
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前略 山崎です
このところ鼻炎と腰痛に悩まされていますが それ以外は元気です
大麻取締法違反で逮捕されています 事件について順を追って書いてゆきます

3月2日
朝10時45分すぎ頃 上野公園の西郷さんのところにいきました
「山崎さんですか?」と声をかけられ うなづくと7、8人の人達が集まって来ました 警察と税関の人達が混合していました 一度近くのベンチに座り その後彼らの車の置いてある地下駐車場へいき そこで逮捕となりました
私を乗せた車は亀有警察署へ向いました 私はワゴン車の一番うしろに座りましたが 私の前に座った人がいろいろ私に話しかけてきました ヤザワと名乗っていました 彼が私の調べを担当するようです 私は聞かれるままに答えていました 亀有署に着いた頃には相手の雰囲気はわかってきてました 亀有署に着いて当番弁護士をたのみました ヤザワさんは組織犯罪対策課というところで麻薬を専門にしているようです 亀有署の所属ではなく警視庁から来ているということです 年は私よりひとつ下らしいです
「仲よくやっていこうや」と言われました はい 私も警察とケンカする理由はありません ヤザワさんは調べの前に自分のことを少し話してました 最近 警察官によるシャブ事件をあつかったんだそうですが その相手の態度に頭に来て お前バカじゃねぇか!と言ったんだそうです 話を聞いていて 年のわりに(って私と同世代ですが)熱血はいってるところがあるのかなと感じました 調べがすすんで私が争うつもりでいることを知っても特に反発はありませんでした 「そりゃいいんじゃないかな おれ達は仕事だから・・・」 いうなら私に裁判で争う意思があっても警察と争う理由がないように ヤザワさんの方でもその違いを理解してくれているのだと思います 「あんたすっきりしてるよ 話に矛盾がないもの」 どちらかと言えば私は好かれたのかもしれません
私は聞かれるままに答えていました でも聞かれていないことは話していません 私のブログのことは思うところがあってしばらく隠しておくつもりでいました

留置場に入って夜の9時頃やってきた当番弁護士に白坂氏に連絡してくれるようたのみました

3月3日
朝 尿検査をしました 覚せい剤とMDMAの使用の有無です もちろんどちらも陰性です 大麻使用に対する検査はありません 使用の罪がないからでしょうか そして昨日に続いてヤザワさんによる調べ 開口一番言われました 「ブログ見たよ たいしたもんだ」 ばれました どこからだろう パソコンかな ま しかたがない ブログを見たことでヤザワさんの私に対する認識は深くなったようですが その態度に大きな変化はありませんでした この人はいわゆるタタキあげの刑事さんでしょうね 取り調べを通して彼といろいろ話をして思うのですが この人のキャラでそのまま刑事ドラマがつくれそうです 船越英一郎主演の刑事ドラマがあったけど あれをもう少しリアルにすると近い感じになるように思います さて調書ですが そこに次の意味のことが記載されました ”私は大麻を通して人間の不思議さを知り それを追いかけはじめたのです” その言葉は正確ではありませんが そういう意味内容のことが記載されました これはヤザワ刑事が私と対峙しての結果ですが 被疑者である私にすると ここが事件のポイントになります これがこの事件の原点になるところです
この日の調べは午前中で終わりました

3月4日
朝から東京地検へ行きました 押送と言います 千葉と東京ではやり方が違うようです 千葉では護送中のバスの中では手錠をしていても地検の舎房に入れば手錠を外したのですが 東京では検事調べと食事時以外はずっと手錠のままです 朝8時頃から夕方6時頃まで手錠のままというのはかなりきつい 舎房の中で手錠して何の意味があるんだ 誰の指図だ 責任者は誰だ なんとかしろ!ってところです

さて 私の事件を担当する検事は12階に部屋を持つ中島という人でした 中島さんは私の名前と生年月日を確かめた後 黙秘権の説明をしました 続いてやはり何かの権利説明をしていました 私は途中でうわの空になりました 「理解できましたか?」ときくので よくわからなかったと答えると もう一度説明してくれました 被疑者弁護人のことでした 当番弁護士からそのことは聞いて知ってました 「わかりました」と私は生返事 正直なところどうでもいいことでしたので 検事調べでは警察の調べでは話していないことをひとつ言いました 大麻を湿布薬の袋に入れていた事についてヤザワさんには税関で見つかると関税法がついてくるので できれば税関はすりぬけたかったからとしか話していませんが もうひとつ理由がありました 東京で捕まりたかったからです 結果として東京で捕まっていますが もし成田税関がからんでくると千葉で裁判を受けることになるでしょう 私は東京で捕まり東京地検に来たかったんです 私はこれまでに東京地検と何度も文書のやりとりをしています で最終的に納得できないことになって民事裁判をおこしたわけですが このいきさつを中島さんに話はじめて でも途中でやめました 相手に話を聞く熱意が感じられません 事実途中で話をやめても彼はその後を聞こうともしなかった 中島さんは言いました 「まぁ それじゃ東京地検への潜入に成功したわけですね でも来たってここと地下(警察

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山崎さんからの手紙は以上です。尻切れで終わっているのは、一度に出せる量が便箋5枚までだからだろうと思います。続報を届いたらまたお伝えします。

刑事さん、あるいは検事さん、お読みでしょうか?
ぜひ、山崎さんの思いを受け止め、大麻の医学的事実を検証する、堂々たる公判をお願いします。