OFFICIAL BOOTLEG!! -685ページ目

誰も悪くないのに。

雨だったので58min.かけて電車で稽古場を移動。

ちょい混みの地下鉄の中。僕は優先座席の前に立っていた。左横にはひとりの若い女のヒトが立っている。僕と一緒に乗って来たので知っているのだけれど、ケガをしているのだろうか、足が悪そうだ。見た目はまったく普通でも、揺れるとバランスがとれず微妙に辛そうにしている。たぶん僕しか知らない。前に座っているヒトたちは、みんな若くて元気そうに見える。僕は、その中の誰かに説明して席を譲ってもらおうか、どうしようか、だけど、どう説明したらいいのだろうか、座っているヒトたちにも事情があったらどうしよう、そんなことをぐだぐだ考えながらひとつ駅が過ぎてしまった。

ふたつめの駅に着いたとき、その女性の左前の席が空いた。けれど、前に立っていた別の若い女性が座ってしまった。僕はあいかわらずぐだぐだ考えている。

三つめの駅に着いたとき、僕の右前の席が空いたので、僕は即座にその前に立ち、ようやくその女性を座らせることができた。

遅いよ。

勇気ないなあ。

そんなの、勇気でもなんでもないし。