OFFICIAL BOOTLEG!! -468ページ目

不沈魂

最初は違和感のあった、ちょっとクセのある、那智黒(知ってる?)を溶かしたような色なのに、舐めるとしょっぱい、ほのかにツンとした匂いがするTOKYOの温泉にもだんだん慣れてきた。

こういうスパ的なところへ来ると、必ず水風呂にも入るようにしている。

この時期はさすがに寒いから腰が引ける。

だけど、どうしても『タイタニック』の映画を思い出してしまうのだ。

もしも僕の乗った世界一周の超豪華客船が(まあ、井の頭公園の手漕ぎボートでもいいんだけど)沈没して、極寒の大海原に(まあ、どこかの不忍池でもいいんだけど)投げ出された時のために、予行演習をしておかなければと思ってしまうのだ。

ときどき入っていれば、いざという時も「ああ、これね、これ、これ」なんて、泳ぎがへたくそな僕も少しは余裕カマせるんじゃないかと。

そして、そうやって水風呂につかっていると、決まって『タイタニック』のあの弦楽曲が流れてくるのだ。


サウナではマイケル・ジャクソンの特番をやっていた。

ああいうのを観ると、本当に暗い気持ちになる。

僕たちはもう、誰かの「死」でしか繋がることができなくなってしまっているのだろうか。

あのとき好奇の目で嘲笑っていたひとたちはどこへ行ってしまったんだろう。


もうすぐジョーの命日がやってくる。