急いで指で挟め
舞台を観に行ったときに手渡されるチラシの束。
多いところになると、そんじゃそこらの雑誌なんかより分厚い。
このちょっとした人気のバロメータにもなっているチラシの束が、どんなふうにつくられているか知っているだろうか?
「エンゲキ」の場合、宣伝ツールとしてのチラシの比重は、ほかのアートやパフォーマンスにくらべて大きい。
各公演の主催者や制作スタッフは、ここの舞台を観るお客さんに来てもらいたいとか、ここのお客さんはウチとかぶっているに違いないとか、過去のデータやカンとかいろいろ駆使して配布計画を立てる。
東京ハートブレイカーズの劇場公演ではだいたい50000枚印刷する。
この限られた枚数の中で、効率よく、出来るだけたくさんのひとに行き渡るように考えるのだ。
ひとつの公演で何万枚もとられてしまうようなでっかい舞台だと、配りたくても結局断念したりする。
だから観客動員が多いところほど配られるチラシの種類が多いのかといえば、実はそんなことはないのである。
ヒトにはそれぞれ台所があり、
台所にはそれぞれ事情がある。
新聞広告用の機械を擁し、これを商売にして、劇場配布の束つくりを専門にやっている業者もある。
自分が配りたいと思っている舞台にこの業者がはいっていれば、そこにまとめて送ってお金を支払えばちょいちょいっである。
問題は、業者がはいっていない公演に配りたいときである。
ここで、「手折り込み」という作業が発生する。
だいたい仕込み日の決められた時間に劇場のロビーに集合して、一斉に折り込みをはじめるのだ。
先方にアポを取って、おもいおもい(の)チラシを担いで劇場へ行き、順番に並んで、まわってきた束に自分の公演の分をいれたら、隣のヒトにまわしていくという非常に地味で過酷な作業である。
人気劇団になると、いくつもの時間帯に分けて行われるそうだ。
折り込み枚数が1000を超えるとかなりの重労働である。
1日に何千とか何万とかの武勇伝が残っているらしい。
らしい…
たぶん…
制作スタッフや、劇団だったらピチピチした若手有志が行ってくれるのだが、劇団でもなく、ピチピチもなく、舞台関係の制作スタッフがいない1-Dayの公演なんだけど~一応「ENGEKI」だし~ちょびっとだけでもチラシつくってみました~だったり~すると途方に暮れるのである。
さらに深刻な問題は、この作業には、慣れ不慣れとか、得手不得手とか、指先の脂ギッシュ乾燥肌ぐあいとかで、能力に大きな個人差があることだ。
無言のプレッシャーたるや相当なものである。
自分以外の全員がその道のエキスパートにみえる。
誰もそんなこと思っていないことは明白なんだけど、
「おい~、おっさん~、早くしろよ~、早くぅ~、早よせーや~」
なんて声が輪唱のように聞こえてくる気がするから不思議だ。
目の端っこでは、僕の次の次の若者が余裕ぶっこいてメールしている。
あげくの果てには、順番的には僕の次なのに、ときどき前にまわって細々段取りを世話してくれたり、見るに見かねてこの舞台の制作チーフである「はっしー」嬢が一緒に隣で折り込んでくれたりしたのだ。
・・・・・・・・・。
ありがとう。
みんな、終わったら速やかに去ってゆくその姿は、まるでさわやかな風のようだ。
座ったまま固まっちゃって痛くて立てない僕は、まるでパンチ・パーマの大仏のようだ…
ああ、マッサージ行きたい…
その前にビールで緊張を緩めてと…
サウナとかにも行っちゃったりなんかしてと…
・・・・・・・・・。
燃費悪いなあ。
結局中古レコードみて帰るエンスト寸前のポンコツなのであった。
ここにはそこそこのビジネス・チャンスが転がっているような気もするけれど、僕にはわからない。
『サクラ咲ク、、、もものうた。。』
もっともっと届け~!
多いところになると、そんじゃそこらの雑誌なんかより分厚い。
このちょっとした人気のバロメータにもなっているチラシの束が、どんなふうにつくられているか知っているだろうか?
「エンゲキ」の場合、宣伝ツールとしてのチラシの比重は、ほかのアートやパフォーマンスにくらべて大きい。
各公演の主催者や制作スタッフは、ここの舞台を観るお客さんに来てもらいたいとか、ここのお客さんはウチとかぶっているに違いないとか、過去のデータやカンとかいろいろ駆使して配布計画を立てる。
東京ハートブレイカーズの劇場公演ではだいたい50000枚印刷する。
この限られた枚数の中で、効率よく、出来るだけたくさんのひとに行き渡るように考えるのだ。
ひとつの公演で何万枚もとられてしまうようなでっかい舞台だと、配りたくても結局断念したりする。
だから観客動員が多いところほど配られるチラシの種類が多いのかといえば、実はそんなことはないのである。
ヒトにはそれぞれ台所があり、
台所にはそれぞれ事情がある。
新聞広告用の機械を擁し、これを商売にして、劇場配布の束つくりを専門にやっている業者もある。
自分が配りたいと思っている舞台にこの業者がはいっていれば、そこにまとめて送ってお金を支払えばちょいちょいっである。
問題は、業者がはいっていない公演に配りたいときである。
ここで、「手折り込み」という作業が発生する。
だいたい仕込み日の決められた時間に劇場のロビーに集合して、一斉に折り込みをはじめるのだ。
先方にアポを取って、おもいおもい(の)チラシを担いで劇場へ行き、順番に並んで、まわってきた束に自分の公演の分をいれたら、隣のヒトにまわしていくという非常に地味で過酷な作業である。
人気劇団になると、いくつもの時間帯に分けて行われるそうだ。
折り込み枚数が1000を超えるとかなりの重労働である。
1日に何千とか何万とかの武勇伝が残っているらしい。
らしい…
たぶん…
制作スタッフや、劇団だったらピチピチした若手有志が行ってくれるのだが、劇団でもなく、ピチピチもなく、舞台関係の制作スタッフがいない1-Dayの公演なんだけど~一応「ENGEKI」だし~ちょびっとだけでもチラシつくってみました~だったり~すると途方に暮れるのである。
さらに深刻な問題は、この作業には、慣れ不慣れとか、得手不得手とか、指先の脂ギッシュ乾燥肌ぐあいとかで、能力に大きな個人差があることだ。
無言のプレッシャーたるや相当なものである。
自分以外の全員がその道のエキスパートにみえる。
誰もそんなこと思っていないことは明白なんだけど、
「おい~、おっさん~、早くしろよ~、早くぅ~、早よせーや~」
なんて声が輪唱のように聞こえてくる気がするから不思議だ。
目の端っこでは、僕の次の次の若者が余裕ぶっこいてメールしている。
あげくの果てには、順番的には僕の次なのに、ときどき前にまわって細々段取りを世話してくれたり、見るに見かねてこの舞台の制作チーフである「はっしー」嬢が一緒に隣で折り込んでくれたりしたのだ。
・・・・・・・・・。
ありがとう。
みんな、終わったら速やかに去ってゆくその姿は、まるでさわやかな風のようだ。
座ったまま固まっちゃって痛くて立てない僕は、まるでパンチ・パーマの大仏のようだ…
ああ、マッサージ行きたい…
その前にビールで緊張を緩めてと…
サウナとかにも行っちゃったりなんかしてと…
・・・・・・・・・。
燃費悪いなあ。
結局中古レコードみて帰るエンスト寸前のポンコツなのであった。
ここにはそこそこのビジネス・チャンスが転がっているような気もするけれど、僕にはわからない。
『サクラ咲ク、、、もものうた。。』
もっともっと届け~!