OFFICIAL BOOTLEG!! -36ページ目

Cross Road Innocence

 

 

 

 

 

首藤健祐がお届けするラジオの深夜放送的ブログ。 

 

 

 

 

 

交差点を右折しようとしていたら、

 

自転車に乗った少年が前から横断歩道を渡ろうとしてきたので、

 

僕は車を停車させた。

 

小学校低学年くらいの彼も自転車を止めて、目が合った。

 

 

 

 

少年は、

 

「いえいえいえいえ違いますよ僕じゃありませんよ」といっているみたいに、

 

顔の前で何回も手をふっている。

 

僕は、

 

「お先にどうぞ」と手を伸ばした。

 

すると少年は、

 

「いえいえいえいえいえ違いますよ僕じゃありませんよ」と、

 

また、顔の前で何回も手をふっている。

 

僕は、

 

「いえいえいえいえお先にどうぞ」と、

 

また手を伸ばした。

 

「いえいえいえいえいえいえ違いますよ僕じゃありませんよ」と、少年。

 

「いえいえいえいえいえお先にどうぞ」と、僕。

 

 

 

 

僕はちょっとおもしろくなってしまって、

 

なにがなんでも負けてなるものかと、大人げない気持ちに支配されていた。

 

 

 

 

「いえいえいえいえいえいえいえ違いますよ僕じゃありませんよ」

 

「いえいえいえいえいえいえお先にどうぞ」

 

「いえいえいえいえいえいえいえいえ違いますよ僕じゃありませんよ」

 

「いえいえいえいえいえいえいえお先にどうぞ」

 

 

 

 

信号がヤバい。

 

仕方がない、ここは大人の僕が矛を収めることにしよう。

 

僕は車を発車させた。

 

 

 

 

バックミラー越しに、少年が横断歩道を渡っていくのが見えた。

 

 

 

 

 

ロバート・ジョンソンは、クロスロードで悪魔と取り引きをして、

 

魂を売ってBLUESを手にいれたという。

 

僕は、クロスロードでこどもたちと駆け引きをして、

 

魂を交わしてINNOCENCEを手にいれている。

 

 

 

 

 

 

今宵も眠れない音楽。

Robert Johnson- Cross Road Blues

 

 

 

 

 

また、いつか、ここで、あいましょう。