抱腹絶倒五臓六腑
名古屋のホルモン焼き屋のおにいちゃんには笑わされた。
その日はロッテと死闘を繰り広げる日本シリーズの真最中。
テレビ画面に一喜一憂するドラゴンズ・ファンの熱狂の中で
ちょっと僕はイライラしていた。
僕のTシャツが気に入った様子のそのおにいちゃんはすかさず
「パンクがお好きなんですか?」と声をかけてきた。
「自分も大好きなんですよ」とバンドの名前をいろいろ挙げてくる。
25歳だというのに結構古いのを知っている。
アナーキーが一番好きだという。
僕は「クラッシュの来日公演に行った」と自慢したら
おにいちゃんは仲野茂の待ち受け画面を見せてくれた。
そのあとも
延長戦に少々お疲れ気味のドラゴンズ・ファンの喚声の合間を縫うようにして
何度も何度もパンク話をしかけてくる。
そんなホルモン・パンク・にいちゃん。
引き分けが決まり
ラスト・オーダーもとうに過ぎ
他のお客もほとんど帰ってしまったそのとき
「たった今、明日用の肉が入ってきたのでよかったらどうですか?」
なんかもー
めっちゃおもろいやんけ~
今度名古屋に来たらまた来るけんね~
音楽や球団の趣味を前面に出してくる店は
たとえそれが阪神タイガースでもちょっと苦手なんだけど
それを楽しめるようになりたいなと思った夜。