OFFICIAL BOOTLEG!! -320ページ目

抱腹絶倒五臓六腑


名古屋のホルモン焼き屋のおにいちゃんには笑わされた。

その日はロッテと死闘を繰り広げる日本シリーズの真最中。

テレビ画面に一喜一憂するドラゴンズ・ファンの熱狂の中で

ちょっと僕はイライラしていた。


僕のTシャツが気に入った様子のそのおにいちゃんはすかさず

「パンクがお好きなんですか?」と声をかけてきた。

「自分も大好きなんですよ」とバンドの名前をいろいろ挙げてくる。

25歳だというのに結構古いのを知っている。

アナーキーが一番好きだという。

僕は「クラッシュの来日公演に行った」と自慢したら

おにいちゃんは仲野茂の待ち受け画面を見せてくれた。


そのあとも

延長戦に少々お疲れ気味のドラゴンズ・ファンの喚声の合間を縫うようにして

何度も何度もパンク話をしかけてくる。


そんなホルモン・パンク・にいちゃん。

引き分けが決まり

ラスト・オーダーもとうに過ぎ

他のお客もほとんど帰ってしまったそのとき


「たった今、明日用の肉が入ってきたのでよかったらどうですか?」



なんかもー

めっちゃおもろいやんけ~

今度名古屋に来たらまた来るけんね~



音楽や球団の趣味を前面に出してくる店は

たとえそれが阪神タイガースでもちょっと苦手なんだけど

それを楽しめるようになりたいなと思った夜。