先日、サッカー専門誌「サッカーダイジェスト」で、
ガイナーレ鳥取が取り上げられました。
ライターでカメラマンの宇都宮徹壱氏の取材・テキストによる
比較的中身の濃い2ページの記事でありました。
御存知のように、ガイナーレ鳥取は現在、
Jリーグ入りを目指してJFLを戦っています。
その中で、9勝3敗2分の成績を得て首位を走っています。
日曜日には、昨秋の最終節で煮え湯を飲まされた相手でもある流通経済大学との一戦が、
ホームのとりぎんバードスタジアムで行われます。
現時点で、ガイナーレ鳥取は成績面では特段問題を有しませんし、
(試合の内容などについては、ひとまずここでは論じません)
公式ファンクラブであるガイナーレ・グリーン・クラブの入会者数も
約5,700人を数え、目標数値である6,000人の加入まで
あと一歩というところまで迫ってきています。
問題は集客面だけで、現在、ホームゲーム7試合を終えた段階で、
以下のようなことになっています。
(末尾の記号は試合の勝敗。○=鳥取勝利、△=引き分け、×=鳥取敗戦)
第 1節:MIOびわこ草津戦(とりぎんバード) 3,187人 ○
第 3節:三菱水島FC戦(どらドラパーク) 3,040人 ○
第 5節:FC琉球戦(とりぎんバード) 2,166人 ○
第 7節:町田ゼルビア戦(とりぎんバード) 1,267人 ○
第 9節:SAGAWA SHIGA戦(どらドラパーク) 3,430人 ×
第11節:ニューウェーブ北九州戦(とりぎんバード) 1,438人 △
第13節:FC刈谷戦(とりぎんバード) 2,168人 ○
総 合 計:16,696人(平均動員数=2,385.14人)
とりぎんバード合計:10,226人(平均動員数=2,045.2人、5試合)
どらドラパーク合計: 6,470人(平均動員数=3,235人、2試合)
前年比としてはどうなのか。これも洗い出してみます。
サンプル数は今シーズンに合わせて、開幕からホーム7試合目までとします。
(末尾の記号の意味は、上と同じです)
第 2節:流通経済大学戦(とりぎんバード) 3,066人 ○
第 3節:ジェフリザーブス戦(とりぎんバード) 2,156人 ×
第 4節:栃木SC戦(とりぎんバード) 1,363人 ×
第 6節:Honda FC戦(とりぎんバード) 1,769人 ○
第 8節:SAGAWA SHIGA戦(どらドラパーク) 5,031人 ×
第10節:ファジアーノ岡山戦(とりぎんバード) 3,118人 ×
第12節:FC琉球戦(とりぎんバード) 2,083人 ○
総 合 計:18,586人(平均動員数=2,655.14人)
とりぎんバード合計:13,555人(平均動員数=2,259.17人、6試合)
どらドラパーク合計: 5,031人(平均動員数=5,031人、1試合)
昨年が招待券を相当数配布した上での数字だと考えれば、
集客ペースがそう極端に低下しているわけではなさそうです。
昨シーズンは同じ時期に成績面で多少もたつきがあったので、
それを考慮に入れると、動員数としては着実に地固め出来ていると言えるでしょう。
ただ、Jリーグ側が要求する基準のひとつであるところの
平均観客動員数3,000人という基準からしてみると、
残念ながら、まだまだ数字として物足りないということは言えます。
では、どのようにして観客動員を伸ばしていくべきなのか。
まず、駐車場確保の問題が挙げられると思います。
とりぎんバードスタジアム開催時には、基本的にVIP駐車場が会場そばにあるのと同時に、
一般駐車場として、2箇所が割り当てられているのですが、
これがスタジアムから非常に遠いのです。
そこで、地元バス会社との協力でシャトルバスを運行してもらい、
駐車場と会場とのピストン輸送を行っています。
距離面に問題はありますが、とりぎんバードスタジアム開催の際は、
現時点で特に問題となる要素はないかもしれません。
(交通アクセスの悪さは多少問題ですが・・・)
一方、どらドラパーク開催になると、競技場内各所に駐車場はあるのですが、
当然ながら駐車可能台数に限りがあり、また他の大会が併催された場合は、
それらの車も駐車するわけですから、当然、台数はさらに減ります。
ここら辺がネックになると思われます。
一つの方法としては、JR米子駅近辺にある駐車スペースを借りて、
列車で最寄の東山公園駅まで来てもらうという手があると思います。
これも費用面などの問題は出るでしょうが、
公共交通機関の利用促進という側面を考えれば、決して悪い話ではないでしょう。
JR西日本に一部列車を臨時停車してもらうことも、試みとして行っているようですし、
今後、その辺りにさらなる工夫をすれば、アクセス面の伸びが期待できます。
続いて、ガイナーレ鳥取というチームのさらなる周知が必要だということ。
現状、地元メディアがガイナーレ鳥取を多数取り上げてはいて、
それらは非常にありがたいことに多くが好意的に取り上げてくださるのですが、
ガイナーレ鳥取としても、もう少しアクションを起こしてほしいところです。
各種イベントへの選手派遣など、努力している要素は多々ありますが、
一方で、ガイナーレ鳥取の知名度をさらに高める努力が必要だとも思います。
たとえば、先日、チーム側から応援用のうちわの制作がアナウンスされました。
そこに企業名を入れてもらって広告しようということのようで、
相応の価格で制作できるということを売りにしているようです。
また、先日、チーム主催の独自イベント「復活!公園遊び」に参加した
大阪プロレスに参戦しているプロレスラー、ブラックバファロー選手を通じて、
今週末の流通経済大学戦のチケット半券と引き換えに、
翌週鳥取市内で行われる大阪プロレスの興行に、小中高生を招待するという
そうした他競技との連動企画も行っています。
こうしたコラボレーションを、さらに推し進めていくことも可能と思います。
たとえば、同じ鳥取県内を本拠に活動している
アマチュア野球クラブの鳥取キタロウズと連携した動きなども
模索できるのではないでしょうか。
特にどらドラパーク開催だと、昼間にガイナーレの試合を行い、
夜にキタロウズの試合を行うというような方法によって、
(米子市営球場にはナイター設備がある)
連動して観に行ってもらうなどの方法が採れるような気がします。
こうすることで、キタロウズにもメリットが出てくるでしょうし、
ガイナーレ鳥取にも一層のメリットがあると思われます。
ともかく、さまざまな方面との協力関係を築いていくことで、
他方から認めてもらえる努力を、さらに推し進めていくことが
ガイナーレ鳥取自体の発展にもつながると考えます。
現状、ガイナーレ鳥取は、身の丈経営を主眼として行い、
そのために「強小元年」というキャッチフレーズをつけて
そのような姿勢を強くアピールしているところです。
だからこそ、さまざまな知己を得て、協力関係を築き、
ガイナーレ鳥取が発展していくのであれば、
それに越したことはありません。
ぜひ、これからもより一層の努力をして、
ガイナーレ鳥取をさらに成長させてほしいですね。
そうすることによって、Jリーグに上がっても簡単にびくともしないぐらいの
強い基盤作りに寄与できるよう、さらなる行動を起こしてほしいです。
山陰の地からJリーグクラブを発足させるためにも、
今後のガイナーレ鳥取の発展とその努力に期待しましょう。